柳賢振、7回3失点&初本塁打で13勝目「良かった」 サイ・ヤング賞の行方は…
韓国人左腕が投打に渡る活躍、相性の悪さを指摘されていたスミスには「彼に申し訳ない」
■ドジャース 7-4 ロッキーズ(23日・ロサンゼルス)
ドジャースの柳賢振投手が22日(日本時間23日)、本拠地ロッキーズ戦で7回6安打3失点と好投し、13勝目(5敗)を挙げた。打っても自身メジャー初本塁打を放ち、投打にわたる活躍で7-4での勝利に貢献。ドジャースは2年ぶりのシーズン100勝に到達した。
柳は初回にハンプソンに先制ソロを打たれたものの、その後はスコアボードに「0」を並べていく。すると、5回に先頭で打席に立ち、センター右に運ぶメジャー初本塁打。自らのバットで試合を振り出しに戻した。その後、ドジャース打線は無死満塁の好機を作り、ベリンジャーが46号満塁本塁打。値千金の一発にドジャースタジアムは大興奮に包まれた。
リードをもらった柳は7回にヒリアードに2ランを浴びたものの、この回を投げきって降板。ドジャースはその後も追加点を加えて勝利した。
柳は試合後、記念のホームランボールを目の前に置いて会見に臨みに「特に2ストライクのカウントで、発射角については考えてなかった。目標はアウトにならないことだった。デーゲームで良かったよ。ナイターなら、捕球されていたはずだからね。でも、良い本塁打だったと思う」と笑顔。そして、「僕の本塁打で同点にできたことは大きかったと思う。その回に更に得点してリードを奪ってくれた。その回を僕の本塁打で始められたことは良かったよ」と主砲ベリンジャーの一発にも感謝した。
また、ルーキー捕手のスミスについては「最初から問題はなかった。偶然、僕が苦戦し始めた時にバッテリーを組み始めたんだ。だから、周囲から言われていたことは知っているし、彼に申し訳なく思っている。今日は本当にうまくいったと思う」と言及。スミスとはここまで5試合でコンビを組み、防御率5.18と明らかに数字が悪かったが、周囲の“雑音”を封じる好投となった。
柳はここまで28試合に先発して13勝5敗、防御率2.41、175回2/3で156奪三振。サイ・ヤング賞争いでは、ライバルのジェイコブ・デグロム(メッツ)が31試合登板で10勝8敗、防御率2.51、197回で248奪三振となっており、まだまだどうなるか分からない。アジア人初の快挙はなるだろうか。