ロッテ福浦、超美技で現役に幕… ダイビングで引退試合締め「皆さんの声援が力に」
7番DHで先発→9回に一塁の守備へ 打席は遊ゴロ、投ゴロ、右飛、捕飛で終了
■ロッテ 6-1 日本ハム(23日・ZOZOマリン)
ロッテの福浦和也内野手が23日、本拠地ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦で引退試合に臨んだ。
入団26年目の43歳は「7番・DH」で先発出場。遊ゴロ、投ゴロ、右飛、捕飛で4打数無安打に終わったものの、5点リードの9回に一塁の守備に就くと、2死一塁で平沼のライナーをダイビングキャッチ。現役最後の試合で自らウイニングボールをつかみ取るという奇跡のようなエンディングに球場は大歓声に包まれた。
なんというフィナーレか。引退試合で、DHを解除されて9回に一塁の守備に就いた福浦が自らウイニングボールをキャッチした。5点リードの2死一塁で平沼が放った一、二塁間の強烈なライナーをダイビングキャッチ。ボールを収めたファーストミットを突き上げると、9回を締めた益田と歓喜の抱擁を交わした。6-1で勝ち、勝率を5割に戻して3位楽天と0.5ゲーム差に。43歳は試合直後、右翼席のロッテファンの前に歩み寄り「自分は力になれず足を引っ張ったけど、素晴らしい仲間が勝ってくれました」と話すと、本拠地で勝利した際に行う「We Are」をファンと合唱した。
監督、コーチ、選手全員が背番号「9」で臨んだ一戦に福浦は「7番・DH」で出場。遊ゴロ、投ゴロ、右飛、捕飛と無安打に終わったものの、ゴールデングラブ賞を3度受賞した守備で見せ場をつくった。
試合後のセレモニーでは西武松井稼頭央2軍監督、前巨人の高橋由伸氏、上原浩治氏の同級生や、BCリーグ栃木の西岡剛らかつての同僚がビデオメッセージでねぎらいの言葉を贈った。大先輩の初芝清氏、盟友のサブロー氏は球場に駆けつけて花束を手渡した。
福浦は引退スピーチで「みなさんの声援が力となった、ここまで僕の体を動かせてくれた」とファンに感謝。さらに「自分のかなえられなかったリーグ優勝(レギュラーシーズン1位)、井口監督の胴上げを、ここにいる選手が必ずかなえてくれる。これからも厚い声援お願いします」と話すと、大歓声が沸き起こった。
(Full-Count編集部)