12球団の今季MVPは誰か? Vの巨人は坂本勇、西武は森、村上&近本も
3位を確保した楽天は助っ人のブラッシュが活躍
【パ・リーグ】
○西武:森友哉
2年連続のリーグ優勝を飾った西武は正捕手の森がMVPではないだろうか。扇の要としてチームを牽引しつつ、ここまでリーグトップの打率.329をマーク。史上4人目、パ・リーグでは2人目の捕手としての首位打者に近づいている。105打点もリーグ3位の好成績で攻守両面で優勝に貢献し、リーグMVPの最有力候補でもあるだろう。野手では43本塁打の山川、123打点の中村、投手でも11連勝をマークしたニール、パ・リーグ新の81試合登板の平井らの活躍も光った。
○ソフトバンク:千賀滉大
エースとしてチームを牽引し、リーグ2位の13勝、防御率2.79をマークしている千賀がMVPか。ノーヒットノーランも達成し、シーズン終盤の鬼気迫る投球は圧巻だった。24日の楽天戦では痛恨の逆転2ランを浴びて負け投手となったが、シーズンを通じて大黒柱として引っ張った。また、投手では高橋礼も自身初の2桁勝利をマーク。打者ではキューバ代表活動で一時離脱しながら、打率.320、28本塁打68打点をマークしたジュリスベル・グラシアル、36本塁打88打点のアルフレド・デスパイネのキューバコンビの働きも大きかった。
○楽天:ジャバリ・ブラッシュ
新助っ人のブラッシュはリーグ3位の33本塁打、同4位の95打点と打線の中心として活躍。勝負強い打撃でチームの3位、クライマックスシリーズ進出に大きく貢献した。岸、則本昂を中盤まで欠いた投手陣では石橋良太が急成長し8勝をマーク。守護神の松井裕樹はリーグトップの38セーブをマーク。最多セーブのタイトルを手中にしたが、一方で8敗を喫しているところが勿体なかった。
○ロッテ:荻野貴司
最後の最後までクライマックスシリーズを争いながら、4位に終わったロッテ。リーグ3位の打率.315をマークし、自身初の規定打席に到達した荻野がチームMVPと言えるのではないか。リードオフマンとしてチームを牽引。惜しむらくは勝負の終盤に腰痛で離脱したこと。投手では高卒3年目の種市が急成長を遂げ、チームトップタイの8勝と活躍した。
○日本ハム:有原航平
5位に終わった日本ハムでは、リーグトップの防御率2.46、15勝をマークして投手2冠の可能性を残す有原が文句なしでMVPだろう。チーム唯一の2桁勝利で文字通りの大黒柱として牽引した。野手で言えば、近藤健介が打率.302、西川遥輝と大田泰示は.290をマークしているが、残念ながら、有原に比べると、物足りないと言わざるを得ないか。
○オリックス:吉田正尚
3年ぶりの最下位、そして5年連続Bクラスに終わったオリックス。その中でMVPを挙げるとすれば、文句なしで主砲の吉田正尚となるだろう。苦戦するチームの中で首位打者も狙えるリーグ2位の打率.325をマーク。リーグ9位の27本塁打、83打点と好成績を残した。投手では山岡泰輔が自身初の2桁勝利となる12勝をマークし、規定投球回にも到達。また、山本由伸は離脱がありながら、ここまで防御率1.97。残る試合であと6イニングを投げれば、規定投球回に到達となり、最優秀防御率のタイトルを手にする可能性がある。味方打線の援護が乏しく白星は伸びなかったが、圧巻の投球を見せた。
(Full-Count編集部)