日ハム大田、移籍後初4番で初20号 巨人阿部の背中を追い「今のプレースタイルがある」
理想の4番には今季限りで現役を引退する巨人阿部の姿が…
理想の4番像について問われると、明確なイメージが次から次へと言葉になって溢れ出た。「チームを勝利に導く、打順の中の核。ホームランだけが4番じゃないと自分では思っているし、1点欲しい時には自己犠牲もしなきゃいけない。仲間がつくってくれたチャンスをいかに点につなげるかが大事。しぶとさを持ちながら一発もある、やっかいで怖さもあって。その結果が打点につながっていくと思います」と一気に語った。
頭の中にあるのは、今季限りで引退する巨人の阿部慎之助捕手だ。
「毎日結果を出してこそ、チームの4番だと思うし、チームの中心選手になってチームを鼓舞できる、背中で引っ張れる選手が理想というか、僕がジャイアンツで見た4番の先輩たちはそういう姿でした。だからあれだけ強かったし、勝たなきゃいけないという使命感の中でやっているというのは伝わりました。阿部さんもそうでした。1番に思い浮かぶし、頼もしい存在でした。いいお手本になってくれて、その背中を見て自分の今のプレースタイルがあると思っています」
巨人時代の14年にも4番を経験しているが、この日は新鮮な気持ちで臨んだ。「純粋に4番に入ってワクワクして一日を過ごしました。順位が決まった後で、Bクラスに終わったシーズンではありましたが、自分を出せるいい試合になったんじゃないかと思います」とうなずいた大田。来季のさらなる飛躍を予感させる“ファイターズ初4番”の1日となった。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)