セ個人タイトル確定 巨人山口3冠、DeNAソト&広島鈴木は2冠 阪神近本が盗塁王

DeNAのネフタリ・ソト(左)、広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】
DeNAのネフタリ・ソト(左)、広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

鈴木は首位打者&最高出塁率で初タイトル、DeNA山崎は2年連続の最多セーブ

 プロ野球セ・リーグは30日、阪神-中日戦でレギュラーシーズンの全日程が終了し、個人タイトルが確定した。

 打撃部門では、広島の鈴木誠也外野手とDeNAのネフタリ・ソト内野手が“2冠”。鈴木は打率.335、出塁率.453をマークし、自身初の打撃タイトルを獲得した。OPS(出塁率+長打率)1.018もリーグトップだった。

 ソトは43本塁打を放ち、2年連続の本塁打王に。加入から2シーズンで計84本塁打を放ち、チームの2位躍進に大きく貢献した。108打点も2位のヤクルト・山田哲人内野手(98打点)に10点差をつけてリーグトップ。主要2部門でタイトルを獲得した。

 中日の大島洋平外野手はリーグ最多の174安打をマーク。2012年の盗塁王(32盗塁)に続いて自身2つ目のタイトルに。また、阪神のドラフト1位ルーキー・近本光司外野手は36盗塁を記録し、1年目でタイトル獲得。2位の山田哲に3個差をつけ、新人では2001年の赤星以来18年ぶりに盗塁王に輝く快挙となった。近本は新人歴代3位の159安打も記録した。

 また、巨人の坂本勇人内野手は無冠に終わったものの、打率.312、40本塁打、94打点、173安打と圧倒的な成績を残して巨人を優勝に導き、MVPの有力候補と見られている。

 投手部門では、中日の大野雄大投手が自身初タイトルとなる最優秀防御率を獲得。この日、CS進出がかかる阪神との一戦に先発し、打者10人を完璧に抑える快投。3回1/3を無失点、自責0で防御率2.58として、今季最終戦で広島ジョンソン(2.59)を抜いてトップに浮上した。

 巨人の山口俊投手は15勝で最多勝、勝率.789で最高勝率、188奪三振で最多奪三振と“3冠”を達成。エースの菅野が本調子ではない中、先発ローテーションを牽引して巨人を5年ぶりのセ・リーグ制覇に導いた。

 DeNAの山崎康晃投手は30セーブで2年連続2度目の最多セーブ。2位のドリス(19セーブ)の11セーブ差をつける独走だった。また、中日の左腕ジョエリー・ロドリゲス投手は44ホールドポイントをマークし、来日2年目で初のタイトルとなる最優秀中継ぎに。64試合登板で3勝4敗41ホールド、防御率1.64という圧倒的な成績を残した。

【セ・リーグ】

○打撃部門
首位打者:鈴木誠也(広島) .335
最多本塁打:ソト(DeNA) 43本
最多打点:ソト(DeNA) 108打点
最多安打:大島洋平(中日) 174安打
最多盗塁:近本光司(阪神) 36盗塁
最高出塁率:鈴木誠也(広島) .453

○投手部門
最優秀防御率:大野雄大(中日) 2.58
最多勝利:山口俊(巨人) 15勝
勝率1位:山口俊(巨人) .789
最多セーブ:山崎康晃(DeNA) 30セーブ
最優秀中継ぎ:ロドリゲス(中日) 44ホールドポイント
最多奪三振:山口俊(巨人) 188奪三振

【一覧】2019年セ・パ両リーグ個人タイトルホルダー一覧

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