パ防御率1位のオリ山本、侍ジャパンでの起用法は…稲葉監督「中継ぎも抑えも」
コンディション不良で選ばれずも…「彼らは当然、実力がありますので」
野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督は1日、都内で記者会見を行い、10月31日、11月1日に沖縄・セルラースタジアム那覇で開催される「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 日本vsカナダ」、11月2日(日本時間3日)に開幕する「第2回 WBSC プレミア12」のメンバー28人を発表した。今季、パ・リーグ1位の防御率1.95で自身初タイトルを獲得した21歳の山本由伸投手について、指揮官は“何でも屋”で起用する方針を明かした。
山本は9月29日の今季最終戦・ソフトバンク戦で6回3安打1失点と好投。自身初の規定投球回に到達し、最優秀防御率のタイトルを獲得した。ただ、プロ2年目の昨年はセットアッパーとして54試合登板、4勝2敗32ホールド1セーブ、防御率2.89の好成績をマークしている。
パ・リーグの先発投手として“NO1”の成績を残した右腕だが、稲葉監督はあらゆる起用法を考えている様子。会見で「山本選手は先発も中(継ぎ)も抑えも、というところも考えております。ある程度先発を決めた中で山本選手がどういうところでチームで生きるかというところはしっかりとまた練習試合もありますので、そういうのも含めて考えております」と話した。“何でも屋”としてフル稼働する可能性もある。
指揮官は「ある程度メンバーを見て、リリーフの経験があるという投手はリリーフも考えております」と語る。山本に限らず、過去に救援投手としての実績がある先発投手はリリーフで起用される可能性が高い。前回大会は3位に終わった「プレミア12」、そして来年の東京五輪で頂点を狙う稲葉ジャパンで、21歳の右腕がキーマンとなりそうだ。
(Full-Count編集部)