歴代最高の奪三振率「11.33」 鷹・千賀が語った“こだわり”と「足りないところ」

「ランナーが貯まった時の三振ほど貴重なものはない」

 一番印象に残った三振については、9月12日の西武戦(メットライフドーム)の7回、1死二、三塁で栗山と外崎から奪った連続三振を挙げた。「1点もやっちゃいけない場面だったし、先に点を与えちゃいけないところでそれができたことが良かった」という千賀。その前の9月6日のノーヒットノーランも毎回奪三振で、最後も三振で決めたが「あの日はノーヒットノーランの方が大きくて、三振に関してそんなに頭になかったです」と語る。

 また、今季は奪三振1個について1万円を児童虐待防止に取り組むオレンジリボン運動に寄付することを決めていたが「それに関しても200が目標でしたし、モチベーションの1つでもありました」とした。

「ランナーが貯まった時の三振ほど貴重なものはない。前に飛ばされたら何が起こるかわからないという状況の中で三振が奪えるのは強みでもあるので、そういう選手になっていきたい」

 11月の「プレミア12」に挑む侍ジャパンに選出され、稲葉監督から「中心に、先頭に立ってやってもらいたい」とエースとしての期待を寄せられた千賀。シーズンを通して長いイニングを投げてこそ得られるタイトルの獲得は、千賀にとって何よりも大きな自信になることだろう。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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