韓国人左腕・柳賢振、サイ・ヤング賞は期待せず!? 「デグロムがふさわしい」

ドジャースの柳賢振【写真:Getty Images】
ドジャースの柳賢振【写真:Getty Images】

地元メディアに明かす「確かに僕は防御率でトップに立ったけど…」

 ドジャースの柳賢振投手は今季、29試合登板で14勝5敗、メジャートップの防御率2.32という好成績でレギュラーシーズンを終えた。前半戦は圧倒的な成績を残し、アジア人初のサイ・ヤング賞にも期待がかかったが、後半戦にやや失速。まだ結果はわからないが、本人はメッツのジェイコブ・デグロム投手が投手最高の栄誉にふさわしいと明かしたという。ニューヨークのテレビ局「SNY」が伝えている。

 柳はレギュラーシーズン最終登板となった9月28日(日本時間29日)の敵地ジャイアンツ戦で7回5安打無失点と好投。14勝目を飾り、ハイパフォーマンスを見せたシーズンの“有終の美”を飾った。ポストシーズンでも31年ぶりの世界一へ向けて活躍が期待されるが、11月に発表されるサイ・ヤング賞の行方も気になるところだ。

 ただ、「SNY」は「メッツのジェイコブ・デグロムがサイ・ヤング賞を獲るべきだというのが、ドジャースのヒョンジン・リュウの見解だ」とのタイトルで特集を掲載。本人は「デグロムがサイ・ヤング賞にふさわしい」と語っているというのだ。

 デグロムは今季32試合登板で11勝8敗、防御率2.43。ただ、イニング数では204回と大台を突破しており、リーグトップの255奪三振をマーク。182回1/3で163奪三振に終わった柳を大きく上回る。記事では「シーズンの大半で、ドジャースのヒョンジン・リュウは、他を寄せ付けないほどのサイ・ヤング賞候補筆頭だった」と言及した一方で、前半戦は防御率1.73でオールスター先発の大役も果たした柳が後半戦で失速したことも指摘している。

 さらに、シーズン最終登板のジャイアンツ戦の投球を「支配的だった」としつつ、試合後にサイ・ヤング賞について聞かれた柳本人が「間違いなく非常に難しい質問だね。今シーズンは良い投手がたくさんいたわけだから。正直言って、ジェイコブ・デグロムが(サイ・ヤング賞)ふさわしいと思っているよ」と話したことも紹介。柳は「確かに僕は防御率でトップに立ったけど、その他のあらゆる数字に注目してみると、彼は信じ難いほど素晴らしいシーズンを送ったんだ。特に投球回数と奪三振数についてはね。この2つは非常に重要な要素だと思うよ」とも話したという。

 サイ・ヤング賞の発表は11月13日(同14日)。柳には、その前にポストシーズンでの登板という大きな仕事が残っているだけに、投手最高の栄誉よりもまずはワールドシリーズ制覇に集中することになる。

(Full-Count編集部)

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