出遅れ響いた日ハム清宮、2年目は7本塁打 「納得できるシーズンではなかった」

「4番が打たないと勝てないなとすごく思いました」

 中田翔内野手が右手親指の故障で戦線離脱した8月に10試合で4番に座った。「貴重な経験をさせていただいて、4番として出る難しさを感じましたし、チャンスですごく回ってくる。4番が打たないと勝てないなとすごく思いました」と経験値を高めた。

 今季の収穫を問われると「ノーヒットが続いたところじゃないですか」と即答した。6月から7月にかけて32打席無安打と苦しみ、7月20日のロッテ戦(札幌ドーム)で33打席ぶりの安打を放った。「自分を見つめ直すことができましたし、いろいろ考えて練習できました。それも全部こうして1軍で使ってくださってのことなので感謝しています。いろいろと打席の中で試すことができたので、打てないなりにも収穫があった1年かなと思います」と今季1軍で立った278打席を決して無駄にはしない。

 昨年は11月の秋季キャンプ中に右手首を痛め、オフに満足にバットを振り込めなかった。「このオフに振れたらどうなるのかなという楽しみがあります」と来季に向けてバットを納得いくまで振り込む。目指すのは1、2年目いずれも7本にとどまった本塁打増と同時に打率アップ。「(こだわるのは)やっぱりホームランですけど、それ以前にまずはしっかり打率を残したいですし、全体的にですね」と底上げを図る。

 同じ高卒2年目のヤクルト・村上宗隆内野手が今季36本塁打、96打点と大躍進した。比較されることもあるが「彼は彼で、僕は僕。もちろん活躍を見ていますし、刺激にはなりますけど、やれることをしっかりやれればと思います」。自分がやるべきことに集中し、来季進化した姿を見せるつもりだ。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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