12年目もフル回転のハム宮西 2年連続3度目の最優秀中継ぎ「本当にチームに感謝」

「新しいことに挑戦したシーズン」は「いいところもあれば、悪いところもあった」

 7月末日時点では、首位のソフトバンクに0.5ゲーム差に迫りながら、8月以降の大失速で5位に終わった。3度の優勝を経験しているベテランの胸中にはもどかしい思いが募る。「去年もそうでしたけど、優勝争いをしている中での夏場の戦い方がチームとしての課題だと思います。そこを乗り越えていかないと優勝はなかなか見えてこない。もう一度、自分を含めてチームとして見直していきたいと思います」と課題を口にした。

 今季は栗山英樹監督が新たたに採用したショートスターターにより、リリーフ投手陣の登板数は軒並み増えた。「新しいことに挑戦したシーズンでしたけど、正直、いいところもあれば、悪いところもあったと思う。初めての経験だったので、僕もなかなか後輩にアドバイスできない部分もあって。リリーフ陣は大変な登板が続いたと思いますけど、これがいい経験になると思う。これをプラスにして来シーズンしっかり戦いたいと思います」と前向きに捉えた。

 来季に向けてまずは左肘の状態を整え、昨オフできなかった肘回りの筋力強化に取り組む。35歳になるプロ13年目の来季も若手と切磋琢磨して競争を勝ち抜く覚悟だ。「僕自身、毎年勝負と思ってやっています。安定した1軍選手なんていないと思うので、しっかりと勝負してキャンプを乗り越え、開幕からいいスタートを切れたらいいなと思います」と来季に目を向けた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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