鷹・福田が“ラッキーボーイ” 抜擢に応える決勝弾、活躍要因は「低めは捨てて」
「僕らは2位なので、楽天さんに負けるわけにはいかない」
■ソフトバンク 6-4 楽天(CS・6日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクの福田秀平外野手が、スタメン起用に応える決勝弾を放った。6日、本拠地ヤフオクドームで行われた楽天との「パーソル クライマックスシリーズ パ」第2戦。この日「6番・右翼」で先発出場すると、4回に右翼スタンドへの決勝ソロを放った。
思い切った起用だった。この日「6番・右翼」でスタメンに名を連ねた福田。代わってスタメンから外れたのは、今季チームで唯一人、全試合にスタメン出場していた松田宣だった。「プレッシャーは感じましたけど、出るところで結果を残せるようにと準備はしてた」。相手投手の配球やボールの目付け、スタメンで起用されても大丈夫なように準備は重ねてきた。
2回の第2打席で楽天先発の美馬から右翼線への二塁打を放ち、早速結果を残した。そして、同点に追いつかれて迎えた4回に大仕事。先頭で打席に入ると、1ボール2ストライクからの5球目、抜けて甘くなった美馬のフォークを完璧に捉えると、打球は右翼スタンド最上部まで届く勝ち越しのソロ本塁打となった。
「今年1番の当たりでした。変化球が多い投手なので頭に入れながら、低めは捨ててゾーンを上げていった」と会心の1発を振り返った福田。2安打1打点でチームが苦手としてきた美馬の攻略に貢献し「今日は誰の代わりとかじゃなく、首脳陣の期待に応えられるようにという思いだった」と笑顔を浮かべた。
「僕らは2位なので、楽天さんに負けるわけにはいかない。西武に挑戦するのは自分たちだとみんな思っている」と、福田はチームの思いを代弁する。1勝1敗に戻し、逆王手をかけたソフトバンク。福田が短期決戦の流れを左右する“ラッキボーイ”となりそうだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)