「ポイントは中村晃への四球」―山崎武司氏が楽天の“敗因”を解説「あれが痛かった」

敗戦も「やるべきことをやって負けた」、第3戦へ「全然ダメという感じじゃない」

「美馬を4回で代えたのは、いいところじゃないかなと思った。3回で代えても次がいないからね。ただ、平石監督も落としたくない、まだ諦めたくないということで、5回からは盤石の投手陣を出していった。第3戦がどうなるのか、というのはもちろんあるけど、そんなの考えていられない。だから、どんどん出してよかったと思う。楽天はやるべきことをやって負けた。今日に関しては、勝とうとしたけど勝つことができなかった、という状況かなと。

 諦めてしまったら流れが向こうに行っていたけど、平石監督が諦めず惜しげもなく救援陣を使って、食い止めて、最後の最後の少ないチャンスで……とやって負けた。これでよかったと思う。この負けは、選手は仕方ないと思っているんじゃないかな。『全然ダメ』という感じじゃない。『1勝1敗になっちゃったな。明日頑張らなきゃな』と。『明日ヤバイな』という感じでははないと思う。想定内の1勝1敗じゃないかな。『負けたってしょうがない。明日十分に戦える』と思ってるはず」

 第3戦の先発はソフトバンクが高橋礼、楽天は岸。山崎氏は、ポイントはどうしても投手陣になってくると分析する。

「浅村が調子良くてバンバン打ってくれているけど、打線は別にそんなに悪い状況じゃない。やっぱりピッチャーの出来だよね。先発がこの2試合良くないから、こういうふうになってるけど。明日の岸と高橋礼が、どういうふうにゲームを作るかということになると思う。ただ、間違いなくホームという部分に関してはソフトバンクが有利だから、よっぽど楽天が頑張って勝たないといけないというのがある。岸は間違いなく経験あるピッチャーだから、楽天としては期待したいところだろうだけど」

 運命の一戦でどんな結果が出るか。先発投手がゲームを作れないと、チームは苦しくなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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