阪神、敗れて1勝1敗も… 福留の9回同点弾を元捕手が称賛「完全に誘った直球。見事」

阪神・福留孝介【写真:荒川祐史】
阪神・福留孝介【写真:荒川祐史】

9回に一時同点の一発「DeNAバッテリーは誘いに乗ってしまった」

■DeNA 6-4 阪神(CS・6日・横浜)

 阪神は6日、DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)1stステージ第2戦(横浜)でサヨナラ負け。9回に岩崎優投手が代打・乙坂智外野手に2ランを浴び、4-6で敗れて1勝1敗のタイとされた。だが、1点を追う9回には福留孝介外野手がDeNA守護神の山崎康晃投手から一時同点となる起死回生のソロ本塁打。勝負の第3戦につながる一発となった。

 ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、昨季まで2年間はヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏も「無抵抗で負けたわけではない。悲観することはない」と指摘。そのうえで、福留のホームランについて「あれは完全に誘った真っ直ぐだった」と、“百戦錬磨”の大ベテランが一枚上手だったとの見方を示した。

 8回からマウンドに上がっていたDeNA山崎は、イニングまたぎで打者5人を打ち取って勝利まであと1死とした。ただ、ここで立ちはだかったのが福留だ。1球目はツーシームに空振り、2球目は同じくツーシームを見逃してボールでカウント1-1となって迎えた3球目、150キロの直球を完璧に捉え、右翼スタンド上段へ運んだ。まさに起死回生の同点弾だった。

 野口氏は、山崎を8回から投入せざるをえなくなったDeNAの投手起用に苦言を呈した上で「9回はすんなり終わっていないといけなかった。これぞ福留孝介にやられた、という場面でした。あれは完全に誘った内角直球だったので。投げさせて狙った直球。見事です。それにまんまとバッテリーが乗ってしまった。DeNAとしては、そこは反省しないといけない場面です」と振り返る。

「一発だけは打たれてはいけない場面でインコースに真っ直ぐを投げてはダメ」

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