DeNAは劇的勝利も…専門家は投手起用に“疑問符”「野球にブレがないのは阪神の方」

「DeNAは『何をしたいんだろう』というところが少し多い」

 これに限らず、DeNAのCSに入ってからの采配の「ブレ」が気がかりだと野口氏は指摘する。

「阪神は選手みんなが与えられた持ち場をしっかりこなしているし、矢野監督も打つべき手をしっかり打っている感じがします。やっている野球にブレがないのは阪神の方です。DeNAは『何をしたいんだろう』というところが少し多いですね。この2日間は、理に適っていないところがいくつか見られるので」

 だからこそ、勝負の第3戦はお互いにしっかりとした野球をすることが重要だという。

「第3戦は総力戦になります。同じような戦い方になる。ベンチの戦術も含めて、当たり前のことが当たり前にできたチームが勝てると思います。どれだけしっかりした野球ができるか。もちろん、チームカラーがあるので、例えばDeNAの4人(ソト、筒香、ロペス、宮崎)にバントをさせる必要はありませんが、送ったほうがいいところは送るとか、思い切ってエンドランを仕掛けたほうがいいところは勇気を持って動くとか、そういうところができれば。その上で、乙坂はラッキーボーイというか“シリーズ男”的な選手はとても大事な要素で、そうなりうる可能性が出てきた。神里も調子がいいので、乙坂はスタメン起用ということはないでしょうが、いいところでのピンチヒッターで、というところでしょう。

 一方で、今の阪神は全員野球なので、この敗戦も変な影響はないでしょう。リリーフピッチャーは大変でしょうけど。ガルシアも相当疲れていますし、岩崎も2イニング目にいきましたから。その中で、阪神のピッチャーで鍵を握りそうなのは守屋だと思います。第1戦は先発・西の怪我でスクランブルで行ってピシャリと抑えて流れを作り、第2戦も流れを持ってくるピッチングでした。何かを持っている感じがあるので、守屋の頑張りに期待したいです。雰囲気的に怪しいところに出てきて、ピシャりと抑えて帰ってきて流れをもってくるとか、そういうピッチングに期待したいですね」

 ちょっとしたことで流れが変わるのが短期決戦。第3戦でも、チームに流れを持ってくる選手、采配が勝敗を分けることになる。

(Full-Count編集部)

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