「日本のトラウト」や「最も洗練された打者」も…米注目の4人のNPB野手は?
筒香は「洗練された打者」、菊池涼は「日本で一流の守備をする選手の一人」
日本の4番としても活躍するDeNA筒香も注目株だ。NPB通算205本塁打、長打率.528をマークしている長距離砲について、記事では「MLB球団にとって即座に貢献できる選手だと、長きに渡って目されている。彼のスイングを見れば、その理由もお分かりだろう」とレポート。シーズン終盤に怪我もあり、今季は131試合に出場し打率.272、29本塁打、79打点に終わったが、巧みなバットコントロールに脅威のバットスピードを兼ね備える姿に「無駄な動きがなく、彼は間違いなくNPBの選手の中で最も洗練された打者である」と絶賛している。
唯一の難点としては「彼の価値を限定してしまう守備の問題もある」として“守備力”を挙げ、内外野を守ることができるが、走力に関しては「平均を遥かに下回る」と指摘。今季は三塁としても起用されたが「長期的にそのポジションで成功を収めるために必要な“反射神経”が彼には足りていない」と課題を挙げ、「最終的にポスティング市場に行きつく場合、指名打者や一塁手のタイプの選手として計算されるべき」と分析している。
そして、最後に紹介されているのは圧倒的な守備力を誇る広島の菊池涼だ。2014年に535補殺のNPB記録をマークし、同年の日米野球ではメジャーリーガーが称賛する守備を見せつけるなど評価は高く、記事では「キクチは日本で一流の守備をする選手の一人だ」と称賛している。一方で「肩の強さに欠ける」とも言及し、「遊撃手としても問題ないだろうが、彼が最もフィットするのは二塁手のレギュラーだろう」と二塁手としての能力を評価。打撃に関しては「わずかに平均以上の打者」と、絶賛されている守備力に比べるとやや物足りない評価となっている。
菊池涼自身がメジャーへ興味を示していることにも言及しながら「彼は打撃で貢献するにはパワーに欠けているが、二塁手としての守備の貢献度を活かせる球団もある」と、メジャーでも通用する可能性があることを伝えている。
この中から、海を渡る選手は何人出てくるのか。日本人野手のスターが誕生することに期待したいところだ。
(Full-Count編集部)