田中将大の復活スプリットを“恩師”も絶賛「彼のは最高だ。上手く球種を…」
田中はツインズとの地区シリーズで5回3安打1失点好投、チームを2連勝へ導く
■ヤンキース 8-2 ツインズ(地区シリーズ・日本時間6日・ニューヨーク)
5日(日本時間6日)に本拠地で行われたツインズとの地区シリーズ第2戦で日本人最多のポストシーズン4勝目を挙げたヤンキースの田中将大投手。5回3安打1失点にまとめた投球を、2014年のメジャー移籍1年目から見守るロスチャイルド投手コーチはどう見たのか。
田中は140キロ台後半のフォーシームを見せ球に、スプリット、スライダーで年間307本塁打のシーズン本塁打記録を作った超重量打線を封じた。ロスチャイルド投手コーチはシーズン中に苦戦したスプリットを高く評した。
「議論の余地はあるかもしれないが、彼のスプリットは最高だ。だが、彼は本当に上手く球種を織り交ぜてもいた。全体的な配球が良かった」
初回1死一、二塁ではロサリオをスプリットで一ゴロ併殺打に。先制点をもらった2、3回と3者凡退に抑えて試合を作った。大量リードをもらった4回に1点を許したものの、5回は10球で3者凡退に。5回83球(ストライク52球)を投げ、7奪三振1死球、3安打1失点にまとめた。
「本当に良い投球をした。3回裏が長かったから、4回に投げる時に影響があったと思う。力みすぎていたようだった。だが、彼はその回を1失点で乗り切った。それは良かった」
ポストシーズンでの勝負強さは際立つ。地元放送局「YESネットワーク」によると、PS通算被打率.164はMLB史上トップ(先発5試合以上)で、PS通算防御率1.54は歴代5位。PS初登板から先発6試合連続で2失点以下は史上2人目で、1965年のワールドシリーズでMVPに輝いたドジャースのサンディ・コーファックス以来の快挙だ。
「いいや、彼はこのような時に登板するのが好きなのだと思う。好きなことをやりたいと思えば、達成するチャンスも高い」
この日は約15分間の軽めのキャッチボールで調整。7日(同8日)の第3戦で先発するセベリーノと談笑するなど終始リラックスした表情だった。次回はどのような投球を見せてくれるのか。09年以来のワールドシリーズ制覇へ導く快投を期待したいところだ。
(Full-Count編集部)