若鷲の台頭、銀次が捕手、エース則本昂復活… 楽天ファンが選ぶ2019年ベストゲーム

捕手・銀次選手が印象的だったというはるくんママ@大阪さんとよんさん【撮影:馬塲呉葉】
捕手・銀次選手が印象的だったというはるくんママ@大阪さんとよんさん【撮影:馬塲呉葉】

銀次が捕手の守備位置に就き二盗を阻止

○あの「銀ちゃん」のレアなシーンはこれからも語り継がれそうだ

 4月7日、京セラドームで行われたオリックス戦は、延長12回にもつれ込んだ。まず2回、オリックスが西野の1号ソロで幸先よく先制。4回にはセーフティスクイズと楽天のミス、タイムリーなどで5-0とし、点差をつけていった。

 しかし、5回と7回に2点を返した楽天は、9回にオリックス抑えの増井を攻め立てた。3連打でさらに1点を返すと浅村、島内が連続タイムリー。土壇場で5対5の同点に追い付く驚異の粘りを見せた。

 結果的に12回まで戦って決着つかず、規定により引き分けとなったものの、9回の守備では銀次がプロ入り初の捕手を務めるサプライズも。西浦の盗塁を刺すなど、捕手登録選手顔負けの守備力を見せ付けた。

○これぞ「エースの帰還」! 誰もが待っていた大きな1勝

 7月9日、楽天生命パーク宮城のオリックス戦で、エース・則本昂がケガからの復帰登板を飾った。打線も2回、嶋のタイムリーで早々に援護し、3回にはブラッシュの3ランでリードを広げる。

 4回にも1点を加えると、後押しを受けた則本昂は圧巻の投球。初回から最速151キロをマークした直球を軸に、6回3安打6奪三振、無失点の快投でそのまま快勝。待望の今季初白星を挙げるとともに、チームの連敗を10で止めた。「やはり則本昂投手がいなければ」と多くのファンが再確認した試合だったが、それだけ大きな存在を欠きながらもAクラスに食らい付いたチームの底力に、改めて頼もしさを覚えたファンも少なくないだろう。

 今シーズンのMVPを聞くと銀次、ブラッシュ、石橋、宋家豪、渡邊と、割れる結果となった。シーズンは黒星で終わることになったものの、2017年に続いて強豪・ソフトバンクを脅かしたこと、若鷲が優勝・Aクラス争い、負ければ終わりのポストシーズンを経験したことは、必ずや今後のチームの財産となるだろう。

(「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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