ダルビッシュは「球界最高の先発」 MLB公式は契約破棄を“進言”「考えたほうが…」
「投手不足のエンゼルスでマドン監督と再会すること」も!?
2つ目は「シカゴの不透明さ」。すでに、ダルビッシュが信頼するジョー・マドン監督の退任は決まり、強化責任者のセオ・エプスタイン氏がチーム内に変化をもたらすと発言していることを紹介。今後のチーム方針を知る前にダルビッシュは決断しなければいけないことから、チームを去るという道を選んでもおかしくないというのだ。
そして、3つ目は「彼が他のところで更に成功できるかもしれない」。カブスの本拠地リグレー・フィールドでのダルビッシュの成績が良くないことや、正捕手のコントレラスと組むと防御率が下がることなどを指摘。ダルビッシュがカブスを気に入っていることも認めながら、「彼が成功するのに、ここが最高の場所か疑問に思う数字がある」と言及している。
もしFAとなれば、MLB年俸上位125選手の平均額を1年契約で提示するクオリファイング・オファーを受ける可能性が高い。しかし、規定額がダルビッシュが残す4年総額8100万ドルの年平均額よりも低いことは確実だ。さらに、クオリファイング・オファーを蹴っても、他球団が獲得した場合はドラフト指名権をカブスに譲渡しなければならず、獲得に二の足を踏む可能性がある。あらゆることを考えると、「オプトアウト」にメリットは少ないようにも思える。記事では「もしかしたら、ダルビッシュはクレイトン・カーショーやCC・サバシアのように交渉し、オプトアウトの代わりに新しい契約やトレード拒否権の延長などを手に入れるかもしれない」と推測している。
確実なのは、この3か月でダルビッシュの価値が急回復したこと。「1年前なら、これは笑える考えだった。今でも可能性は低い。しかし、ここで言いたいことは、ダルビッシュは今季素晴らしく、市場で価値を試すという考えもあり得なくはない。考慮する理由はある」。MLB公式サイトではこう予想しつつ、「例えば、投手不足のエンゼルスでマドン監督と再会すること、多くの時間を過ごしたレンジャーズに復帰すること、有望なパドレスでオースティン・ヘッジズとバッテリーを組むこと」などの可能性も考えられるとした。大谷が所属するエンゼルスは、マドン氏を監督として迎え入れる可能性が高いと見られている。
「1年前、このようなことは全く考えられなかった。それ自体が彼が成し遂げたことである」
チーム内の信頼を取り戻し、メジャー最上級の投手の一人であることも証明したダルビッシュ。その決断に注目が集まっている。
(Full-Count編集部)