ついに1勝も、CS突破率は0%…阪神の“打のキーマン”は誰? 過去成績から読み解く
2015年のCSで巨人を打った選手、今年のCSの“シリーズ男”は…
○2015年のCS1stステージで巨人に強かったのは
CSで巨人と対戦するのはこれが4度目だ。前回2015年の1stステージでは、1勝2敗で敗退していたが、その時はどのような成績だったのか。当時とは巨人の投手陣、阪神の打線ともにかなり変化があるが、東京ドームで行われたCSという点でいいイメージを持っている選手に注目したい。
福留孝介 13打数3安打 打率.231 1打点
鳥谷敬 13打数4安打 打率.308
上本博紀 10打数1安打 打率.100
梅野隆太郎 5打数3安打 打率.600 1打点
江越大賀 8打数2安打 打率.250
梅野は初戦でスタメンマスクを被り、先発藤浪を7回1失点と引っ張りながらも猛打賞の活躍。今回のCSでも当たっているだけに、東京ドームでのCSには相性がよさそうだ。また当時はスタメンに入っていた鳥谷は打点こそないが、3番、1番を打ち、ゴメスや福留に繋ぐ役割を担っていた。
○今回のCSで打っている“シリーズ男”は
最も大事なのは起爆剤となるシリーズ男だろう。1stステージではDeNAに大量得点で勝ち上がってきた阪神打線だが、今好調なのはどの選手だろうか。
DeNA3戦で最も好調だったのは11打数4安打の打率.364、6打点を挙げた北條だ。中でも第1戦、5点ビハインドから放った7回の1号3ランは、その後の勢いをつける意味でも値千金の一発だったといえる。また木浪も第2戦は先発を外れたが、7打数5安打で打率.714と好調で、第1戦に2本のタイムリーを放った。
ファイナルに進んでからも北條は3戦で11打数4安打の打率.364、1打点を上げるなど好調を維持。また対DeNAには8打数1安打と抑え込まれていた梅野は、巨人戦では9打数4安打、2打点。第3戦では先制弾を放った。また近本は13打数3安打と落ち込んでいるものの、第3戦で走者一掃の3点適時三塁打を放ち、さらなる活躍の気配を漂わせている。
この6戦で振り返れば、北條は打率.364、7打点、1本塁打と“シリーズ男”にふさわしい活躍をみせている。12日は台風で中止となったが、13日の第4戦でもこの勢いでチームを引っ張れるだろうか。
(Full-Count編集部)