田中将大、大一番でまた快投! 6回1安打零封に敵地沈黙、5点リード守り降板
107勝のアストロズを完璧に封じる快投、ポストシーズン5勝目の権利持ち降板
■アストロズ – ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間13日・ヒューストン)
ヤンキースの田中将大投手は12日(日本時間13日)、敵地で行われているアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発し、6回1安打無失点4奪三振1四球と快投。先勝へ向けて5点のリードを守り、ポストシーズン(PS)通算5勝目の権利を持ってマウンドを降りた。
レギュラーシーズン107勝のアストロズと103勝のヤンキースの“最強対決”となったア・リーグの頂上決戦。田中は初回、先頭スプリンガーをシフトにかかるニゴロ、ブラントリーもスプリットで二ゴロに打ち取った。さらに、アルトゥーベはスライダーで一飛。10球で3者凡退に仕留める好スタートを切った。
2回はブレグマンを直球で遊ゴロに仕留めると、アルバレスは追い込んでからスライダーで空振り三振。さらに、グリエルは初球を打たせて遊ゴロ。この回もわずか9球で3者凡退に抑えた。
さらに、3回は先頭コレアを三ゴロ。しかし、タッカーには初球のスプリットを鋭いライナーで右前に運ばれる。これが初ヒットとなったが、続くチリノスはカウント2-2からスライダーを打たせて三ゴロ併殺打。ここも無失点に抑え、田中は雄叫びを上げた。
すると、ヤンキースは4回にトーレスの左中間を破る適時二塁打で先制に成功。田中はその裏も先頭スプリンガーをフルカウントからスライダーで空振り三振に仕留めると、ブラントリーは直球で左直。アルトゥーベには粘られたものの、フルカウントからスライダーで空振り三振に斬って取った。
5回は先頭ブレグマンをこの試合初めての四球で歩かせるも、アルバレスの痛烈なライナーを右翼ジャッジが好捕し、すぐさま一塁に返球。強肩で飛び出したブレグマンを刺してダブルプレー。グリエルも右飛に打ち取り、結果的に3人で攻撃を終わらせた。すると6回、トーレスが今度は左翼へソロ弾を叩き込み、貴重な追加点を奪取。スタントンにもソロが飛び出し、3-0とリードを広げた。
6回は先頭コレアをスプリットで投ゴロ、タッカーはスライダーで三飛、チリノスをスライダーで空振り三振。アストロズ打線をほぼ完璧に抑え込み、敵地は沈黙に包まれた。ヤンキースは直後の7回にトーレスの2点打が飛び出し、5点リードに。田中はまだ68球(ストライク45球)だったが、ここで降板し、その裏からはオッタビーノが登板。強力ブルペン陣に終盤を託すこととなった。トーレスは4打点の大暴れとなった。
ポストシーズンで絶大な強さを誇る田中は、通算6試合で4勝2敗、防御率1.54、被打率.164という通算成績を誇る。5試合以上に登板した投手の中では、防御率は史上5位、被打率は史上1位。5日(同6日)に行われたツインズとの地区シリーズ第2戦でも5回3安打1失点7奪三振と好投し、勝利投手となっていた。
(Full-Count編集部)