CSで敗退の阪神、来季躍進に必要なこと 巨人に完敗して手にした「糧」

「小野、才木、岩貞、そしてなんと言っても藤浪」

 さらに、12球団最高のチーム防御率3.46を記録した投手陣に貢献できなかった選手たちの奮起も促し、“逆襲”に期待した。

「チームの課題としては、守備力、あとは先発ピッチャーも足りません。リリーフも何人か凄いピッチャーはいますが、その次の投手たちとの差はある。島本も守屋も今年はものすごくいい経験をして、飛躍の1年になりましたが、岩崎、藤川、ジョンソンあたりと比べたらどうなのかと。そこにもっと近づく努力も必要でしょう。

 今年期待を裏切ったピッチャーも何人もいます。小野、才木、岩貞、そしてなんと言っても藤浪。岩貞は怪我とか病気がなければ1年しっかり回ったでしょうけど、全員持っているポテンシャルは非常に高い。ピッチャーがいれば、CSの戦い方は全く違っていました。先発を2、3イニングで降ろさないといけない、という状況にはならなかったでしょう。先発投手はチーム内に駒はいるのに、出てこられなかっただけ。小野や才木は本当に戦力として見込んでいたでしょうから。そういった投手たちが来年、いい姿を見せてくれるかどうか。青柳とか高橋遥とか、CSファイナルで悔しい思いをした選手はやってくれるとは思いますが……」

 敗戦を糧に飛躍できるか。追い込まれたレギュラーシーズン最終盤からの貴重な経験を生かさない手はないと、阪神OBでもある野口氏は見ている。

(Full-Count編集部)

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