楽天渡辺直が球団初の選手兼任コーチ、7月に右足首手術 「覚悟を持った1年に」

来季からコーチを兼任する楽天・渡辺直人【写真:高橋昌江】
来季からコーチを兼任する楽天・渡辺直人【写真:高橋昌江】

39歳、レギュラー目指しコーチ業も兼任「選手もコーチも100%」

 来季1軍打撃コーチを兼任する楽天・渡辺直人内野手は15日、選手とコーチの両立に決意表明。「中途半端にならないように選手もコーチも100%、自分らしく頑張っていきたい」と語った。

 この日39歳を迎えた渡辺選手兼コーチ。キャッチボール中にはバースデーソングが流れ、チームメートの「ナイスバースデー!」「おめでとう!」に「あーりーがーとう!」と元気に返した。見学中の観客からも拍手が送られると、帽子を取って笑顔でお辞儀。「あまり年をとりたくないなという気持ちですけど、気持ち新たに頑張りたいなと思います」と、30代ラストイヤーを踏み出した。

 新たな挑戦の1年になる。プロ14年目となる来季は楽天初となる選手兼任の1軍打撃コーチを務める。石井一久GMからの「選手にもっと野球を知ってもらいたい。持っている野球観を落とし込んでほしい」とのオファーを「選手1本でやりたい気持ちはありましたが、兼任の話をいただいて、光栄に思いました」と振り返る。そして、「イーグルスでは前例のないこと。やってやろうという気持ちになりました」と受諾した。

 石井GMは14日、渡辺選手兼コーチの役割に関して、「ゲームの中でどういう球に目付けをして、どういうバッティングをして、先の塁に進めていくのかといった戦略を含めてのバッティングコーチでいてほしいと思っている」と話しているが、それには「自分で感じていたこと、プレーヤーとして試合を見ている中で感じる部分があったので、それとGMが求めていることがマッチしているなと思った」という。

「球団が求めていることはできるんじゃないのかなという気持ちでいます。ゲームの中で何が必要かを各々が感じる力をつけてほしい。その考えたことをゲームで形にできるように、練習で意識付けできたらいいなと思っています」

選手としてもレギュラーとして…右足首手術からの復帰目指す

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