チャップマンは「怖気づいた」 終戦サヨナラ被弾→笑み、米酷評「しくじった」
チャップマンは同点に追いついた直後の9回にアルトゥーベにサヨナラ2ラン被弾
■アストロズ 6-4 ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間20日・ヒューストン)
ヤンキースのアロルディス・チャップマン投手は19日(日本時間20日)、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦で痛恨のサヨナラ被弾。同点に追いついた9回から7番手として救援し、2死一塁からアルトゥーベに甘く入ったスライダーをサヨナラ2ランとされた。悲劇的な一発でチームの10年ぶりワールドシリーズ制覇への道は絶たれ、チャップマンは地元放送局「YESネットワーク」で「このような試合に負けるのは腹立たしいよ」と肩を落とした。
悲劇の1球は2ボール1ストライクからの4球目。剛球左腕のカウントを稼ぎにいったスライダーは高めへの力のない球となった。「カウントで不利だったから、スライダーでカウントを優位に進めたかった。(失投して)彼はそれを逃さなかった」。被弾直後にマウンド上で不敵な笑みを浮かべて、完敗を認めるしかなかった。
10年ぶりのワールドシリーズ制覇を期待した米メディアからは酷評する声が相次いだ。ボストンのTV局「NBC10ボストン」のスポーツディレクター、ラウル・マルティネス氏は「チャップマンは最初の打者2人に対しては、非常に自信を持っていた。その後、彼がどれほど神経質で、どれほど怖気づいてしまっていたか見て取れる」とツイート。米全国紙「USAトゥデー」のアート・ステイプルトン記者は「なぜなんだチャップマン、なぜだ」と信じられない様子で、ドジャース専門メディア「ドジャースダイジェストのステイシー・ウィーラー記者も「うーん、少なくとも、しくじったのはチャップマンね」と失投を嘆いた。
今季は60試合登板し、3勝2敗37セーブ。このポストシーズンは登板前まで4試合連続無失点だったが、初失点がチームの終戦につながった。5年契約3年目だが、今オフに自ら契約を破棄できるオプトアウト権を持つ。地元ラジオ局「WFAN」のジョン・シミーク記者は「あの投球は、チャップマンにとってヤンキースの為に投げる最後の1投かもしれない」と剛球左腕の行く末を案じていた。
(Full-Count編集部)