東北福祉大が神宮出場に王手! 大抜擢の大里が3打点「打ったら流れが変わる」

3打点と活躍した東北福祉大・大里昂生【写真:高橋昌江】
3打点と活躍した東北福祉大・大里昂生【写真:高橋昌江】

大塚監督「状態が良かったので思い切って使いました」

 明治神宮大会(11月15日~20日・明治神宮野球場)の出場をかけた「第11回東北地区大学野球代表決定戦」の1回戦が26日、仙台市民球場で行われ、東北福祉大(仙台六大学リーグ代表)は青森大(北東北大学リーグ代表)に12-1の8回コールドと快勝。登録選手の変更でベンチ入りした大里昂生(2年)が流れを呼び込んだ。

 0-1とリードされた4回2死一塁。内角直球にバットを振り抜いた8番・大里の打球はライトの頭上を越えていった。四球で出塁していた楠本晃希(3年)が一塁から激走。同点に追いついた。二塁に到達していた大里は先発投手の9番・山野太一(3年)の左安で三塁に進むと、1番・柿崎航(4年)への4球目が暴投となり、勝ち越しのホームを踏んだ。3-1とリードを広げた5回には1死満塁で右中間へ2点適時二塁打を放ち、突き放した。

 3打数2安打3打点で勝利に貢献した2年生は「スタンドにいる4年生や試合に出ていない4年生の分もと思いながら打席に立ちました。ここで1本、打ったら流れが変わるかなと思った。打てのサインだったので、思い切って打たせていただきました」と胸を張った。

 登録メンバーの変更でベンチ入り。リーグ戦後に大塚光二監督が全体に向けて「センター返し」の意識付けをした際、大里は「長打を打とうとか、自分の欲だけで打っていた」と反省。意識を変えたことをきっかけに紅白戦やオープン戦で好結果を生んだ。大塚監督は「何人かいる一塁手の中で一番、状態が良かったので思い切って使いました。本当によく頑張ってくれた」と拍手を送った。

 27日の決勝は仙台六大学リーグ2位で、開催地枠で出場の仙台大と戦う。リーグ戦優勝の東北福祉大には1勝のアドバンテージがあるが、リーグ戦では2試合連続のタイブレークと競った。3回戦で東北福祉大が勝利し、勝ち点を得ているだけに大塚監督は「うちが最後に勝たせてもらっただけ。アドバンテージは関係なく、1戦目を全力で戦います」と気を引き締めた。4年ぶりの明治神宮大会出場はストレートに決める。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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