DeNA関根、初参戦のメキシコWLで初マルチ 「引き出しを増やして帰りたい」
充実の武者修行「日本とは違う練習方法もあるし、勉強になる」
メキシコには開幕前日の11日(同12日)に到着。日本とは州によって14~16時間の時差がある中、12日(同13日)の開幕戦から9番センターで出場した。メキシコの投手は下半身を使って投げる日本の投手とは異なり上半身主体で投げるため日本の投手よりもキレがなく、終速が遅い。また、マイルで表示される球速と実際に打席に立った際に感じる速さに違いがあり、開幕直後はその誤差への対応に苦しんでいたが、その問題も1週間で解消した。
開幕から3試合は計10打数1安打と結果を残せず、16日に出場選手登録を抹消されていたが、この日9試合ぶりにスタメン復帰した。チームは3カード連続で1勝2敗と負け越し。ここ4試合でわずか7得点と打線が足を引っ張っていたが、関根は助っ人として起爆剤の役割を果たした。
オブレゴンでは、同じDeNAの乙坂智外野手が昨年まで2年連続でウインターリーグでプレー。オブレゴンの街を歩くと、地元ファンから「去年までオトサカっていう日本人がいたんだ。知っているかい?」と聞かれることも多く「僕も今年結果を残して、来年そう言われるようにしたい」と意気込んでいた。試合前には、22日(同23日)に現地に合流したDeNAのチームメイト、マサトランの濱矢廣大投手とも再会。お互いの健闘を誓い合った。
昨年オフは12月に約3週間ドミニカ共和国で自主トレを行い、2年連続のラテンアメリカでの生活になる。スペイン語も積極的に覚えようとするなど、充実した日々を送っており「メキシコでの生活は楽しい。日本とは違う練習方法もあるし、勉強になる。いろいろ引き出しを増やして帰りたい」と目を輝かせた。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)