高橋慶彦氏、“愛弟子”BC栃木西岡にエール「野球をしたいだけしたらいい」
ロッテのコーチ時代に西岡剛を日米通算1241安打のヒットメーカーに育てる「練習量は散々やった」
広島などで活躍した高橋慶彦氏(野球評論家)がFull-Countのインタビューに応じ、来季の現役続行を意欲を見せているBCリーグ栃木の西岡剛内野手へエールを送った。高橋氏はロッテの1軍コーチ時代に自身と同じ両打ちの遊撃手として、西岡を日米通算1241安打(NPB1191本、MLB50本)のヒットメーカーとしての才能を開花させた。これまでに西岡はNPB復帰を目指して現役続行する意向を示しているが、「自分がやりたいんだからやればいい。周りがとやかく言うことじゃない。野球をしたければ、したいだけしたらいい」とメッセージを送った。
高橋氏は04年にロッテの1、2軍巡回コーチに就任。05年から1軍走塁コーチに。08年から1軍打撃コーチを務め、2度の盗塁王、10年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得したスピードスターを育て上げた。
「バット振らせて、ティーをやって……。練習量は散々やったね。試合終わってから『はい、ティー行こうか?』と。千葉マリン(現ZOZOマリン)だと毎日2時間ぐらいティーさせて。(西岡は)『嫌だ』と言ってた。後で聞いたら『試合より嫌。あれが一番(嫌)でした』と言ってたよ」
西岡はロッテ時代の10年オフにメジャー挑戦。11年からのツインズでの2年間は故障に苦しみ、13年から阪神でプレー。長く1軍の第一線で活躍してきた。今年7月27日で35歳。18年オフの阪神退団後はNPB復帰を目指してBCリーグ栃木で汗を流している。
「自分がやりたかったらやったらいい。こっちがとやかく言うことでないが、(NPBで)仕事はまだ出来ると思う。あいつを使い切れる監督がいたら、あいつは仕事を出来ると思うよ。まだまだ1軍で出来る」
西岡はBC栃木で今季59試合出場し、打率.335、7本塁打、41打点、7盗塁をマーク。高橋さんは今も西岡とは連絡を取り合うが、野球については「頑張っているなというぐらい」だという。
「諦められないより、とにかく野球をしたいんじゃないかな。プレーヤーだから。野球が出来る体だから野球をしたいんだと思う。(野球解説者などで)見るのではなくて。元気な時は野球がしたい、って。それイコールプロ野球でしたいにつながるんじゃないか」
手塩をかけて育て上げた、かつての“愛弟子”を今も熱い視線を送っている。
(Full-Count編集部)