東芝初戦敗退 3番手の西武ドラ1宮川は2回2/3を2失点「浮いてしまった…」

西武からドラフト1位指名を受けた東芝・宮川哲【写真:安藤かなみ】
西武からドラフト1位指名を受けた東芝・宮川哲【写真:安藤かなみ】

最速153キロマークも、8回に痛恨の2点適時三塁打を浴びる

「第45回社会人野球日本選手権大会」第4日目が28日、京セラドームで行われた。第3試合の東芝-王子は、今年の都市対抗で4強入りを果たした東芝が1-5で逆転負け。1回戦で姿を消した。中日からドラフト3位で指名された東芝の先発・岡野は4回3失点。西武から1位で指名され、この日3番手で登板した宮川は6回から2回2/3を投げて2失点と、今季のチームを支えた2枚看板が揃って手痛い失点を喫した。

 2点ビハインドの6回からマウンドに上がった宮川。立ち上がりにいきなりこの日最速の153キロをマーク。球速が電光掲示板に表示されると観客は一瞬どよめいたが、マウンド上の宮川は顔色を変えずに淡々と投げ込んだ。

 しかし8回に入るとやや球威を落とし、2死一、三塁から9番・細川に149キロ直球を痛打され、これがダメ押しの中越え2点適時三塁打となった。宮川は「低めに投げるつもりが浮いてしまった。あそこで投げ切れないと」と肩を落とした。

 この日スタンドから宮川のピッチングを視察していた西武の潮崎哲也編成グループディレクターは「リリーフだと力んでしまうのかな。先発の方が色んな変化球も使えるし、宮川らしさが出る。でも、(先発も救援も)どちらもできると思っている」と話し、最速154キロの直球に加え、カット、フォーク、カーブを交えて相手をねじ伏せる宮川本来の姿に期待を寄せた。

 この大会を最後に、2年間を過ごしたチームを離れ、プロの世界に進む宮川。「(入社時は)大学の延長という感じで、子どもっぽい投球をしていた。社会人でプレーするうちにレベルが上がっていったと思う」と確かな実感を胸に、今度はプロのマウンドで躍動する。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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