鷹のドラ1佐藤直樹は4打数1安打で社会人野球に終止符 JR西日本は初戦で敗退

ソフトバンクからドラフト1位指名を受けたJR西日本・佐藤直樹【写真:安藤かなみ】
ソフトバンクからドラフト1位指名を受けたJR西日本・佐藤直樹【写真:安藤かなみ】

敗戦も第1打席で二塁打放つ「大舞台で野球ができるのは楽しい」

「第45回社会人野球日本選手権大会」第5日目が29日、京セラドームで行われた。第2試合に登場したJR西日本は、ホンダの東野、幸良の2投手の継投の前に0-3で完封負けを喫し、1回戦で姿を消した。ソフトバンクにドラフト1位で指名された佐藤直樹外野手は第1打席で右前二塁打を放ったが、第2打席で投併殺打に倒れるなど、4打数1安打で社会人野球最後の大会を終えた。

「最後にチームに恩返しをして終わりたかったのに、なにもできなかった」。試合終了後にそう悔やんだ佐藤。この日は「3番・中堅」でスタメン出場すると、初回2死で迎えた第1打席ではセカンド後方にフラフラと上がった打球を見て全力疾走で二塁を陥れる右前二塁打を放った。

「(京セラの)グラウンドはバウンドが跳ねる。2つ狙えるぞとチームで徹底していました」と前の塁を狙う積極走塁を見せた佐藤だが、後続が倒れ得点には繋がらず。4回無死一塁で迎えた第2打席では、ホンダ先発・東野のチェンジアップをひっかけて投併殺打に倒れるなど、快音を響かせることはできなかった。佐藤は「結果が出せないことが多い中で3番を打たせてもらっていた。最後に何かできればと思ったけど……」と言葉を絞り出した。

 報徳学園からJR西日本に入社し今年が3年目の佐藤は、50メートル5秒8の俊足に加えて、遠投115メートルの強肩を誇る外野手だ。高校時代も甲子園出場経験はなく、都市対抗や日本選手権など全国の舞台を経験するのは社会人でプレーを始めてから。2017年の都市対抗に初出場した際には、東京ドームに詰めかけた観客に圧倒された。「大舞台で野球ができるのは楽しい。上のレベルでも頑張りたい」と話した佐藤。今度はプロ野球の舞台で、きらびやかな照明を全身に受けて輝く。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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