遊撃で来季NPB史上最多出場数に到達の可能性 巨人坂本勇が侍で三塁を守る意味
遊撃手のままでキャリアを全うすることは極めて難しい
NPB史上、遊撃手で1000試合以上出場した選手は35人いるが、公式戦で1試合も三塁を守ったことがないのは坂本の他には久慈照嘉(遊撃で1098試合出場)がいるだけだ。
しかし遊撃手のままでキャリアを全うすることは極めて難しい。遊撃手は内野手の中で最も守備範囲が広く、俊敏性も求められるし強い肩も必要だ。ベテランになって身体能力が衰えると、他のポジションにコンバートされることが多い。
今季の坂本は遊撃手としてリーグ最多の141試合に出場しているが、守備率でも打球の処理数でも、中日の京田陽太が上だった。今季の遊撃でのベストナイン選出は確実だろうが、2016、17年と獲得したゴールデングラブ賞(2018年は広島・田中広輔)は微妙だ。
将来、打撃を活かすために坂本が他のポジションにコンバートされる可能性もあるだろう。プレミア12で三塁を守るとすれば、それは“予行演習”となるかもしれない。
(広尾晃 / Koh Hiroo)