元オリ大島氏、11人の選手と新米監督がスタートした地域球団の今 「チームは生まれたばかり」

硬式野球部「イートファクトリーベースボールクラブ」で監督を務める元オリックスの大島公一氏【写真:橋本健吾】
硬式野球部「イートファクトリーベースボールクラブ」で監督を務める元オリックスの大島公一氏【写真:橋本健吾】

11月10、24日には第3回セレクションが日本生命グラウンドで開催

 元近鉄、オリックス、楽天で活躍した大島公一氏が監督を務める硬式野球部「イートファクトリーベースボールクラブ(愛称:満マルビリケンズ)」が結成から7か月を過ぎた。野球への情熱を諦めることができない11人の“精鋭”たちを指導し公式戦にも出場。自身初の監督業をスタートした“大島監督”に1シーズンを振り返ってもらった。

「仕事と野球を両立させるのは正直、選手たちは大変だったと思う。ここまでよくやってくれたと思います。でも、まだまだ生まれたばかりのチーム。収穫もありましたが課題も多い」

 昨年11月にトライアウトが行われ16人が合格(のちに11人に)。入社手続きなどを経て本格的にチームがスタートを切ったのは今年4月だった。選手層は幅広く社会人野球経験者、大卒、高卒などのメンバーが働きながら野球を続けている。

 午前に練習を行い、午後からは「イートファクトリー」が展開する飲食店で働く。練習場所の確保、練習試合の相手探し、野球道具の移動、広報活動などはメンバーが行い、時には大島監督もチームのために動くこともあるという。公式戦を含めここまで7試合を戦い2勝5敗、強豪チームにはコールド負けを喫することもあったがチームはスタートを切ったばかりだ。

「まだまだ、上を目指すには全てハードルが高いの事実です。チームは生まれたばかりの状態で、ポジション的な課題もある。どうやったら勝てるかじゃなく、今は選手一人ひとりをどうやれば表面化できるかですね」

ノッカー、打撃投手、グラウンド整備、ボール拾い…試合では三塁コーチを務めながらサインを出す

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