ナショナルズは「史上最低」からの快進撃 50試合で借金12から逆襲で世界一
ワールドシリーズ第7戦でアストロズに6-2で勝利し、初の世界一に輝いた
■ナショナルズ 6-2 アストロズ(ワールドシリーズ・日本時間31日・ヒューストン)
ワールドシリーズ第7戦が30日(日本時間31日)、ヒューストンのミニッツ・メイド・パークで行われ、ナショナルズが6-2でアストロズに勝利し、初の世界一に輝いた。ワイルドカードからの快進撃で世界一に輝いたナショナルズだが、MLB公式は「ナショナルズのワールドシリーズ制覇は史上最もありそうになかったものの1つ」として、ある記録を紹介している。
ナショナルズはオフにFAとなった主砲ブライス・ハーパー外野手が、13年総額3億3000万ドル(約358億5000万円)の超大型契約でフィリーズに流出した。すると開幕から投打が噛み合わず、じわじわと借金が増え、メッツとの4連戦をスイープされた5月23日(日本時間24日)のシーズン50試合目には、19勝31敗の借金12でナ・リーグ東地区4位に低迷した。
しかし、6月27日(同28日)には借金を完済。5月9日(同10日)に獲得したジェラルド・パーラ外野手の登場曲「ベイビー・シャーク」がブームとなり、“サメダンス”とともに一気に貯金を積み上げた。最終的に93勝69敗の成績で地区優勝は逃したものの、ワイルドカードを獲得。ポストシーズンでは怒涛の8連勝を記録するなど、さらに勢いに乗って初の世界一に輝いた。
MLB公式ツイッターは「歴代チャンピオンの中で、最初の50試合の成績(19勝31敗)が史上最低だった」と記録を紹介。トロフィーを掲げる動画を添えて、借金12から世界一に輝いたナショナルズを讃えている。
(Full-Count編集部)