侍J山口、2回6失点4四球も建山投手Cは信頼 「良くなっている、時間の問題」
2回4安打で6失点、押し出し四球含む4四球と乱調
11月2日(日本時間3日)開幕の「第2回 WBSC プレミア12」(テレビ朝日系列で放送)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は10月31日、沖縄セルラースタジアム那覇で「ENEOS 侍ジャパンシリーズ」カナダ戦を戦い、5-6で敗れた。先発を任された山口俊投手(巨人)は予定通りの2回を投げ、4安打3奪三振、4四球6失点と乱調。本戦に向けて不安を残す登板となったが、建山投手コーチは「時間の問題」と“問題なし”を強調した。
山口は初回こそ2奪三振含む3者で抑えたが、2回に崩れた。先頭サンダースに四球を与えると連打を浴び、さらに連続四球で得点を許すなど修正が効かないまま打者一巡。主にフォークの制球に苦戦していた。
今大会では「プレミア12」でも使用される国際大会用のSSK社製のボールが使用されており、前日30日にブルペン入りした際にもNPB公式球との違いを指摘していたが、その際には「変化球は感触がいい」と話していた。この日もボールの影響について「少しはありましたけれど、最後はいい感じだった。あのイメージで投げていければ」とラストバッターのルブランを空振り三振に取ったフォークで今後の道が開けたようだ。
建山義紀投手コーチも、「フォークが少し引っかかるような感じだった、そこの修正ですね」と課題は指摘したものの「スライダーもそうですが少しボールが引っかかる。微調整だと思います。ボールを触るごとに良くなっていっている、時間の問題ですね」と本戦の先発候補として挙げる山口への信頼は揺らがない。
山口は23日まで行われた日本シリーズのため、代表合宿には28日から合流。ブルペンでボールを触ったのは登板前日30日の1回のみで、準備の時間は足りていたとは言えないだろう。台湾でのオープニングラウンド初戦は5日のベネズエラ戦、本番まで時間の猶予はある。「次にしっかり繋げていけたら。しっかりバッターと勝負できるようにしたい」と山口。今季セ・リーグの最多勝、最多奪三振、最高勝率をたたき出した男が本戦に向けてどう修正していくか、期待がかかる。
○『世界野球プレミア12』の主な予定(テレビ朝日系列で放送)
11月5日(火)午後6時45分~ 開幕戦「日本×ベネズエラ」
11月11日(月)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月13日(水)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月17日(日)「決勝」
(臼井杏奈 / Anna Usui)