【林昌範の目】 現役時代には日本代表経験なしも…日の丸に抱いていた憧れ
「プレミア12」は東京五輪へのアピールのチャンス
林昌範です。日本国内はラグビーW杯で盛り上がっていますね。日本代表は準々決勝で南アフリカ代表に敗れましたが、史上初のベスト8進出と歴史に名を刻みました。ラグビーの詳しいルールが分からない僕でも、テレビ観戦してその戦いぶりには胸を打たれました。様々な国籍の選手たちが日の丸の誇りを胸に戦っている姿勢を見て、改めてチーム一丸で戦う重要性を教えられました。ラグビー、スポーツの魅力を伝えてくれた選手、首脳陣、関係者の方々に感謝したいですね。
プロ野球はドラフト、日本シリーズが終わり、各球団が秋季練習、秋季キャンプと来季に向けて早くも動き出しています。また、今年は侍ジャパンの重要な戦いがあります。来月3日から開幕する「プレミア12」に向け、選手たちが宮崎でキャンプを行っています。代表に選出されたものの故障や疲労で辞退した選手は無念の思いがあるでしょう。ただ、代わりに選ばれた選手たちは大きなチャンスです。この大会で活躍すれば、来年に開催される東京五輪でも選出される可能性が十分にあります。
選手の中にはシーズンから少し時間が空いてしまい調整が難しいかもしれませんが、一流選手の集まりですからしっかり仕上げて素晴らしいプレーを見せてくれると思います。僕は現役時代に日本代表としてプレーすることがありませんでしたが、日の丸への憧れはありました。国際舞台で日本代表の一員としてプレーすることは野球人生の大きな財産になると思いますし、チームに還元したり、将来指導者の立場になった時も大きな糧になると思います。今大会は米国、キューバ、ベネズエラ、ドミニカ、韓国と強豪国が出場します。侍ジャパンの戦いぶり、稲葉監督がどのような野球をするのか楽しみですね。(元巨人、日本ハム、DeNA投手)
文/構成 インプレッション・平尾類