ホークス、前楽天の森山投手コーチが就任会見 「コンプライアンスを重視して」
異例の1軍投手コーチ3人制
ソフトバンクは6日、秋季キャンプ中の宮崎で森山良二投手コーチの就任会見を開いた。森山コーチは高村祐投手コーチ、佐久本昌広投手コーチとともに1軍での指導を行う。森山コーチの背番号は「92」に決まった。
森山コーチは福岡大学附属大濠高校の出身。西武と横浜で現役時代を過ごし、引退後は横浜、西武でコーチ補佐や投手コーチ兼トレーニングコーチなどを務め、2010年から今シーズンまでは楽天で投手コーチとしてチームを支えていた。
森山コーチは「ホークスはボールが強い投手が多い。全員に期待していますし、楽しみです」と抱負を語った。コーチ歴も長いが、自身の指導方針については「上から目線では難しい。昔風のところはあるが、コンプライアンスを重視してやっていきます」と口にした。
また「地元なので帰ってきたなという気持ちはあります。うれしいですし、ワクワクしています」と福岡のチームでのコーチ就任を喜ぶとともに、「後ろの投手も強力ですが、やはり先発が6回、7回投げるのが理想。コンディショニングの担当と相談しながらやっていきたい」と、先発陣の強化を目標に挙げた。
ソフトバンクは1軍投手コーチが3人制となるが、工藤公康監督は「3人制にすることで(投手のコンディション)データ分析に力を入れていく。そのデータを基に次の登板に向けたアドバイスなどを行いながら(投手の)コンディションをより良くしていきたい」という。
また、倉野信次投手コーチはファーム投手統括コーチとなり、1軍とファームの連係をさらに強化することになる。「1軍を知っている倉野コーチだからできること。共有しながら1年間戦える力を作っていきたい」と、工藤監督は全幅の信頼を寄せている。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)