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松坂大輔が中日柳&小笠原へ残した“財産”とは「いつか投げ合えるかもしれない」

起きぬけにベッドの上で、スマホの画面を見ながらボロボロと涙をこぼした。10月4日の朝。隣で寝ていた新妻が起きるほどの嗚咽だった。今季11勝を挙げた中日の柳裕也投手が見ていたのは、1通のメッセージ。その日に中日退団が決まった松坂大輔投手からの惜別の言葉に、感情の抑えが効かなかった。それほど、特別な人だった。

中日・柳裕也と小笠原慎之介(左から)【写真:荒川祐史】
中日・柳裕也と小笠原慎之介(左から)【写真:荒川祐史】

「もっと一緒に野球がしたかったけど、これからの活躍を期待してるわ」柳は松坂からの惜別メールに号泣

 起きぬけにベッドの上で、スマホの画面を見ながらボロボロと涙をこぼした。10月4日の朝。隣で寝ていた新妻が起きるほどの嗚咽だった。今季11勝を挙げた中日の柳裕也投手が見ていたのは、1通のメッセージ。その日に中日退団が決まった松坂大輔投手からの惜別の言葉に、感情の抑えが効かなかった。それほど、特別な人だった。

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 この2年間、チームの中で最も長く一緒の時間を過ごしたはずだ。2018年1月に松坂が入団テストを経て加入して以来、横浜高の後輩という縁もあって常に声を掛けてもらった。数えきれないほど食事の席を共にし、休日を2人で過ごしたこともあった。それでも、柳にとっては「松坂大輔」=「平成の怪物」だった。

 少年時代にテレビで見ていた超一流の元メジャーリーガーが、目の前にいる。「どれだけ一緒に過ごしても、慣れることはなかったです。松坂さんに会う度に、胸が高鳴りました」。目もくらむほどの実績と知名度を至るところで実感した。「本物のスーパースターっていうのを感じた」。なのに、自身の武勇伝は全く語らない。一回り以上も年齢が離れた後輩と、同じ目線で話してくれることが何とも不思議な感覚だった。

「今年の柳の活躍はうれしかったよ」。届いたメッセージには、そう綴られていた。ドラフト1位で17年に入団後、2年間で3勝しかできなかった苦しみも分かってくれた上での言葉だった。昨季6勝を挙げ「カムバック賞」を受賞した松坂は、対照的に今季2試合登板止まりで未勝利に終わった。「もっと一緒に野球がしたかったけど、これからの活躍を期待してるわ」。寂しさがにじむLINEのトーク画面を、柳はしばらく見ていた。

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