明大、早大など東京六大学が依然優勢… 過去10年の出身大学別ドラフト指名選手は
東北の大学が躍進、東北福祉大に加えて富士大が台頭
東京六大学の明治大、早稲田大が1、2位を占める。明治大は2011年の野村祐輔(広)から2019年の森下暢仁(広)まで7人のドラフト1位選手を揃える。早稲田大のドラ1は5人だ。早稲田大は他にソフトボール部から2011年ドラフト7位で大嶋匠(日)が入団している。
東京六大学は、4位に慶應義塾大11人、10位に法政大7人、立教大は5人、東京大は1人だった。
3位には東都大学の亜細亜大。2012年1位の東浜巨(ソ)、2014年1位の山崎康晃(De)2013年2位の九里亜蓮(広)、2014年2位の薮田和樹(広)と歴代のエースがプロでも活躍した。東都大学では4位タイに東洋大11人。8位に国學院大8人、10位に立正大7人。
4位タイに関西六大学の大阪商大。2015年ドラ1の岡田明丈(広)らを輩出している。しかし関西勢の凋落が目立つ。東京六大学に次ぐ伝統を持つ関西六大学からは立命館大6人、近畿大3人、関西学院大2人、関西大1人、京都大1人、同志社大は社会人経由はいるものの直接の指名は0人だった。
代わって台頭しているのが地方の大学リーグだ。その走りともいえる仙台六大学の東北福祉大は金本知憲、矢野燿大らを輩出しているが、ここ10年でも7人。そして北東北大学の富士大学は多和田真三郎、山川穂高、外崎修汰と西武の投打の主力を輩出している。
大学野球のドラフト勢力図は大きく変わりつつある。
(広尾晃 / Koh Hiroo)