女子日本代表、アジア杯連覇へ 125キロ右腕、ハム吉田輝と対戦経験ある選手も
大会直前最後の試合では敗戦もプラスに
6日には立川市民球場で尚美学園大連合チームとの試合が行われた。マドンナジャパンは初回、1死三塁から小櫃莉央内野手(花咲徳栄高3年)の犠飛で幸先の良いスタートを切る。この日の先発、小野寺は三塁打を浴びた後、味方のミスで失点するも3回1失点でまとめた。1-1で迎えた6回、3番手・北澤神楽投手(埼玉栄・2年)の制球が定まらず、2死球を与え、その後は内野ゴロの間に1失点。1点ビハインドのまま最終回も反撃及ばず、惜しい敗戦となった。
試合後、長野監督は「(選手たちは)試合の流れを掴むことができなかった」と振り返ったが、今回の敗戦をプラスに捉えており、新たな課題の発見にさらに気を引き締めていた。マドンナジャパンは一夜明けた7日に羽田空港から決戦の地・中国へ入った。
今回のアジアカップでは日本のほかに韓国や台湾、中国、香港、フィリピン、インド、パキスタンの8の国と地域が参加し、マドンナジャパンは中国、インド、パキスタンとともにAグループを戦う。今大会の上位4チームに来年開催予定の「第9回女子野球W杯」の出場権が与えられる。今回のU18世代の活躍がはこれからのトップチームにも繋がる。マドンナジャパンは9日のインド戦が大会初戦。場所は中国・広東省、中山にある熊猫記念球場だ。大会連覇と同時に、女子野球界全体の発展を目指す試合が始まる。
(豊川遼 / Ryo Toyokawa)