【プレミア12】日本には「ジャンケンでも負けられない」韓国紙が示したライバル心
韓国メディア「スポーツ東亜」がプレミア12の日韓2連戦をレポート
野球日本代表「侍ジャパン」は17日、東京ドームで「第2回 WBSC プレミア12」決勝の韓国戦に5-3で勝利し、世界一を決めた。敗れた韓国は2大会連続の世界一まであと1勝届かなかった。韓国メディア「スポーツ東亜」は「現場レポート 日本野球の心臓である東京ドームで2日連続うなだれる韓国」と日韓2連戦を特集した。
スポーツ東亜は16日のスーパーラウンド、17日の決勝戦の日韓戦をレポート。東京ドームで行われた2連戦。韓国にとっては完全アウェーだったことを伝えた。
「試合開始時間が近づくと空席がほとんど見えなかった。白いユニホームで埋められた球場に青いユニホームを着た韓国代表チームはまるで砂漠の中で孤立した小規模な戦闘部隊のようだった。韓国から遠い道のりを駆けつけて来た遠征ファンが声の限りに声援を送ったが、4万人を超える日本のファンの拍手の音にすぐにかき消されたりした」
記事では韓国チームの戦いぶりや意気込みもレポート。韓国がスーパーラウンドから侍ジャパンをライバル視。必勝を期していたことが伝わってくる内容となっている。
「ジャンケンでも負けてはならない韓日戦。誰よりも敗北の苦味をよく知っている選手たちは試合前にダグアウトの前で手を重ねて決意を固めた。プレミア12の2連覇に向けたチャンピオンの覚悟は悲壮感に溢れた。選手たちは異口同音に『今日の決勝戦が重要だ』と前日の敗北の雪辱とプレミア12の2連覇に対する決意を見せた」
決勝戦では初回に3点を先制しながらも、2回以降は得点を奪えず。前回大会でチームは終盤に逆転勝ちしたが、その再現はならなかった。
「序盤の雰囲気を崩した韓国は逆転の意思を固め4年前に続いて2連覇を狙っていたが、1度奪われた流れを覆すことができずに敗北した。これまで何度も痛快な場面を演出した『約束の8回』も今回はなかった。相手の中継ぎ投手陣に力負けせず、走塁プレーが繰り返されるなどスコアに劣らずゲームの内容も惜しさが色濃く残った。日本への一方的な応援と見えないホームの威圧があったとしても期待に及ばなかった結果だった」
「2019年11月17日、韓国野球は日本野球の心臓である東京ドームでさびしく退いた。2日連続の敗北は痛恨の痛みとなった。来年7月の東京オリンピックで再び金メダルの栄光を狙う韓国には少なからず宿題を残した決勝戦だった」
記事からは韓国の落胆ぶりが強く伝わってくる。20年の東京五輪ではより一層のリベンジに燃えてくるだろう。東京五輪の悲願の金メダル獲得へ、侍ジャパンにはさらなるチーム強化が求められるだろう。
(Full-Count編集部)