【プレミア12】侍J山崎が4年前の悔しさ晴らした9回のマウンド 「背中を見ていた」
今大会で得たものを手に次の目標は「世界一を東京五輪で」
山崎はレギュラーシーズン61試合に登板して30セーブを挙げ、防御率1.95をマーク。チームの2位という成績に貢献したが、悔しい思いも味わった。
巨人がマジック1で迎えた9月21日の巨人戦(横浜スタジアム)、2点リードで9回のマウンドに上がると2死から連続四球、同点打を奪われ、目の前での胴上げを許した。悔しさに言葉を詰まらせ、「上を向くしかない」と唇を噛んだ山崎。今回のマウンドも2点リードとはいえ、世界制覇を目前にしての重圧は相当のものだったに違いないが「重圧もかかってくるし、9回に出れる選手であることを誇りに思う気持ちもあった」と胸を高ぶらせ、結果に繋げた。
「一発勝負で、勝敗がすぐ出る大会。短期決戦ですし色んな調整方法があった。それはマウンドに上がる以外の部分でもありました」と短期の国際大会への対応力も身に着けたようだ。
「東京五輪に向けて代表のチームとしていいスタート切れるようにと思っていました。東京五輪に向けて力をつけて、また選んでいただけるように来シーズンは頑張りたい。世界一を東京五輪で獲れるように」。東京五輪の決勝戦は慣れ親しんだ横浜スタジアム、そのマウンドでも今回のような笑顔が見られるだろうか。
(臼井杏奈 / Anna Usui)