韓国野球の「限界」!? 日本と台湾に敗れ、地元紙は危機感「野球強国の肩書が…」

プレミア12での優勝を逃した韓国代表【写真:Getty Images】
プレミア12での優勝を逃した韓国代表【写真:Getty Images】

プレミア12でアジアの国に全敗、東京五輪出場権は確保も…「限界が明白に示された」

 17日まで行われていた「第2回 WBSC プレミア12」は、野球日本代表「侍ジャパン」の優勝で幕を下ろした。スーパーラウンド最終戦、決勝戦と2日連続で韓国を下して頂点に。この大会でチャイニーズ・タイペイにも敗れた韓国代表について、地元メディアは「“アジア野球強国”という肩書きが危ぶまれる状況」と嘆いている。

 韓国はスーパーラウンドでチャイニーズ・タイペイに0-7で敗れると、すでに両国とも決勝進出が決まっている中で行われた日本戦にも8-10で敗戦。さらに、決勝戦でも日本に3-5で敗れ、準優勝に終わった。前回大会では準決勝で日本に逆転勝ち。そのまま頂点へと駆け上がったが、今大会では日本がリベンジする形となった。

 今大会で日本を除くアジア最上位国に与えられる東京五輪切符を確保したものの、屈辱の連敗で全日程を終えた韓国代表について、地元紙「スポーツ京郷」は「台湾にも、日本にも負けた……アジア野球を越えられない韓国」とのタイトルで特集。記事では「韓国野球代表チームはプレミア12を通して2020東京五輪へのチケットを確保し、成果を達成したが、五輪2連覇のために補わなければならない限界も明白に示された」と伝えた。

 特に、アジアの2か国に勝てなかったことにショックは大きかった様子で、「韓国は日本と台湾の精巧な野球になす術なくやられ“アジア野球強国”という肩書きが危ぶまれる状況となった」「お互いライバル意識が強く国際大会で精鋭メンバーとして競り合うアジア諸国との対決で全敗したという事実は、大きな意味がある」と危機感を露わに。日本との対戦については「両チームの戦力には差があった」と認めている。

 決勝戦では初回に先発・山口に2本塁打を浴びたせたもの、その後は侍ジャパンの投手陣に抑え込まれた。記事も「全く攻略できなかった」と振り返っており、「2回裏から3-4の1点差の争いとなったが、1点を絞り出す戦略的な試合ができなかった。3回表、4回表の攻撃で打者が出塁したが、犠牲バント1本も出なかった。日本が無死一塁のたびに犠牲バントで出塁させたのとは対照的だった」と指摘。ミスの多さも響いたという。

 さらに、ヤン・ヒョンジョン、キム・グァンヒョンという左腕2枚看板への依存度の高さが「ブーメランとなって戻ってきた」とも言及。一方で、結果を残した若手投手の成長への手応えも示しており、キム監督が東京五輪へ向けて新たな陣容を整える必要があると語ったことも紹介している。今大会の結果は「糧」になると韓国メディアは伝えているが、東京五輪では日本が返り討ちにしたいところだ。

(Full-Count編集部)

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