日本シリーズ3連覇のホークスが米有名トレ施設を“輸入”したワケ 球団の狙いは
「みんなを見てもらい、スタッフたちもみんなで話を聞いたほうがいいのではないか」
今季は故障者の続出によりチームが苦しんだところもある。故障者の防止など様々なチーム強化策を考える中で、チーム戦略室が主導して、この「ドライブライン」の“輸入”を実現させた。とはいえ、これがチーム強化の本筋になるかといえば、それもまた違う話になる。
「彼らなりのデータで組み合わせて解析して、メソッドを提供するんですが、これを球団でゼロからできるといえば、そうではない。取り入れられるものは取り入れようと。ただ、色々とやっている取り組みの1つ。一旦やってみて、この先どうするかはこれから考えていきます」
今回はあくまでも“試験的”な導入で、今回のデータ計測やフィードバックを受けて選手の反応や、コーチ陣、トレーナーなどのスタッフ陣の考えなどもすり合わせた上でどう活用していくかは決めていくことになるという。
関心を持っている選手たちも多数おり、測定には参加できなかった千賀滉大投手は他の選手たちの測定やフィードバックに混ざって話を聞くなど興味を示していた。「やって良かったと思います。千賀なんかは体の勉強もしているし、熱心に聞きに来ていましたね。これで何かキッカケを掴んだ選手はそれをオフにやってくれれば」と須山室長代行は語る。
メジャーで最先端を行く「ドライブラインベースボール」のノウハウ。今後も継続して取りれていくのかどうかも含めて、今後が楽しみだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)