ヤンキースFA失敗補強1位は日本人左腕 NY紙が球団史上ワースト3を発表
「ニューヨーク・ポスト」が選出、ここ2年出場なしのエルズベリーはワースト3位だった
ヤンキースが年俸約23億円を得ながら度重なる故障などで、2年連続出場なしに終わったジャコビー・エルズベリー外野手との契約を解除した。2013年オフに7年総額1億5300万ドル(約166億2200万円)の超大型契約を結んだかつての名手は「メジャー史に残る大型負債」と批判を集める中、辛口で知られるNYメディアはヤンキース史上最悪のFA補強ワースト3を改めて発表。エルズベリーも超えられなかった失敗補強のトップに日本人選手が選出されている。
「ジャコビー・エルズベリーとヤンキースの思慮に欠けた契約は重要な教訓を含んでいる」
こう特集したのは地元紙「ニューヨーク・ポスト」だった。
「浅はかだった歴史的な契約から始めよう。ヤンキース史上最悪の契約だ」という記事ではヤンキースのFA補強ワースト3を発表している。
年俸23億円の巨額マネーを手にしながら2年間出番のなかったエルズベリーはヤンキース史上3位のワーストFA契約に選出されている。2位は2004年12月に4年総額3995万ドル(約43億3700万円)の契約で獲得したカール・パバーノ元投手で、1位は2006年12月に5年2000万ドル(約21億7000万円)の契約を結んだ井川慶投手が不名誉な選出を果たしている。
記事では「エルズベリーは冗談のような人間に変貌するまで、ピンストライプの最初の4年間で少なくとも実際に価値というものを供出した。2000年代に契約したこの2人の投手はただ抱腹絶倒を提供したに過ぎない」とし、エルズベリーを擁護。ワースト1、2の元投手コンビについて厳しく酷評している。
井川氏獲得のために、ヤンキースは5年間のメガディールに加え、2600万ドル(約28億2300万円)のポスティング費を阪神に支払っていた。期待の補強だったが、メジャーではわずか16試合(先発は13試合)登板で2勝4敗、防御率6.66。最後の3年間はメジャー登板なく、マイナーで過ごした。
総額166億円という巨額ディールで不良債権の代名詞となったエルズベリーも、井川氏からワーストFAの座を奪うことはできなかった。
(Full-Count編集部)