楽天太田、嶋退団で正捕手争いに名乗り 「全試合出場」「勝てるキャッチャーに」
契約更改では250万円増の1450万円でサイン
楽天の太田光捕手は21日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、250万円増の1450万円でサインした(金額は推定)。
昨年のドラフト2位で大阪商大から入団。初めての契約交渉に臨み、「どういうところを評価していただいているのか、頑張ってほしい点などをしっかり聞くことができた。課題を明確に持ってオフシーズンに取り組んでいこうという気持ちになりました」と話した。
ルーキーイヤーの今季は55試合に出場した。「全部の試合が自分にとっては大事で覚えている」とすべてを経験にしてきた。中でも、クライマックスシリーズファーストステージは「シーズンとはまた違った緊張感があり、その試合に出させてもらえたのはすごくいい経験になりました」と振り返った。第1戦と第2戦は途中出場。第3戦は先発マスクをかぶった。
課題は球団からも指摘された得点圏打率。今季は.167と低く、「勝負強いバッティングができるように取り組み、しっかり克服できるようにしたいです」と決意。そのためにも「1軍レベルのスイングとパワーを身につけないといけないと思っています。土台を作り、通用するような技術を付けていきたいです」と打撃向上を目指す。
ヤクルトへの移籍で嶋基宏捕手が抜けるため、正捕手争いは熾烈になるが、「全試合出場」を目標とした太田。「ピッチャーとのコミュニケーションも技術も見つめ直し、“勝てるキャッチャー”になりたいと思います」と抱負を語った。
(高橋昌江 / Masae Takahashi)