日ハム育成2位樋口、先輩近藤の背中追う“和製アルトゥーベ” 「早く追いつきたい」
昨年から2年連続で1月の自主トレに参加、横浜高では近藤が1学年先輩
日本ハムは23日、札幌時計台で新入団発表を行った。育成ドラフト2位の樋口龍之介内野手(新潟アルビレックスBC)は、横浜高の1学年先輩である近藤健介外野手の背中を追いかけ、支配下登録を目指す。
尊敬する先輩と同じユニホームに袖を通した樋口は「とてもうれしい気持ちと早く追いつきたいという気持ちがあります」と25歳でのプロ入りに感慨を新たにした。173センチ86キロの近藤に対して、樋口は168センチ84キロ。「よく体型は似ていると言われます」と本人は言うが、話し方や雰囲気もそっくりだ。
近藤から「自主トレを手伝ってくれ」と声をかけられ、1月の鹿児島・徳之島自主トレに昨年から2年連続で参加した。自主トレ中は同じ右打者の渡邉諒内野手に注目し、打撃投手を務めながらボールの捉え方を観察した。「(渡邉の方が)年下ということは気にせず、優れていたので聞きましたし、学びました。あの自主トレは大きかったですね」と飛躍のきっかけになった。
今季BCリーグでは、日本人トップの19本塁打、69打点を挙げ、打率もリーグ4位の.354の好成績。大渕隆スカウト部長からは「和製アルトゥーべ」と命名された。
努力で球界を代表する一流打者になった近藤は、高校時代から憧れの先輩だ。「野球の対しての姿勢は素晴らしい。練習の量もそうですが、真剣さも。高校時代は室内で一生打ってました。(当時の)渡辺監督から『一人で独占するな』と怒られていたくらいですから」と明かす。
ドラフト後に近藤から「おめでとう」と連絡があった。直後に「ここから頑張らなきゃいけないのはお前だから」と言われたことが強烈に頭に残っている。「何とか近藤さんを追いかけていきたいと思います」。来年1月は予定していた徳之島自主トレには参加せず、千葉・鎌ヶ谷で新人合同自主トレに臨む。2月のキャンプで先輩にレベルアップした姿を見せる。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)