侍J稲葉監督「大至急抱きしめてあげたくなった」 山田の“韓国逆転弾”を回顧
侍ジャパン稲葉監督、井端コーチが「日本通運×侍ジャパン 野球教室」で105人の子供たちに熱血指導
野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督と井端弘和内野守備・走塁コーチが23日、さいたま市内で開催された「日本通運×侍ジャパン 野球教室」に参加した。105人の小学生と約3時間にわたり交流を深めた稲葉監督は「世界一になってから初めてのイベント。子供たちの記憶に新しく、野球熱があるところで触れ合うことは大事」と話し、「第2回 WBSC プレミア12」で優勝した反響の大きさについても触れた。
日本通運野球部のサポートを受けながら、稲葉監督はティー打撃、井端コーチは守備を指導。子供たちが元気よくバットをスイングする姿を熱心に見つめた指揮官は「いいね! ナイス!」など声を掛けると同時に、時には身振り手振りを交えながらアドバイスを送った。井端コーチはグローブの使い方や捕球するタイミング、捕球した後に送球するまでのステップなど、個々に指導する場面も。子供たちにとって新たな発見が詰まった貴重な時間となった。
野球教室の後に行われた質問コーナーでは、「来年の東京五輪で最大のライバルは?」という鋭い質問を受けた稲葉監督は、「まだ出場は4か国しか決まっていませんが、その中で特別なライバルはいません。どのチームも強い。どのチームも倒す気持ちがなければ優勝はできません」と回答。プレミア12の決勝戦で山田哲人(ヤクルト)の逆転ホームランが飛び出した時の心境を問われると「大至急抱きしめてあげたくなった(笑)。思わずガッツポーズしてしまう打球でした」と笑顔で振り返った。
また「子供時代にどんな練習をしていましたか?」と問われた井端コーチは「毎日ボールとバットを触っていました。それを365日、積み重ねた。毎日続けるということが大事」と、目標を立てて強い気持ちで継続することの大切さを説いた。
最後には「来年はオリンピックイヤーということで、金メダルが取れるように頑張ります」と稲葉監督が話せば、「金メダルを狙うのはもちろん、稲葉監督にもう少し楽をさせられるようにサポートを頑張りたい」と話した井端コーチ。10年ぶりの世界一から1週間しか経っていないが、その視線はすでに東京五輪を捉えていた。
(佐藤直子 / Naoko Sato)