西武ドラ5、高卒捕手が目指す偉大な先輩の姿 「どういうことを意識しているか…」
先輩からはキャッチャーミットの構え方に注文「ボールならボールではっきり」
「先輩にはベンチに戻ったときに構え方などを聞いています。武隈さんには『構え方が甘い。友哉はもっと厳しく構えている。ボールならボールではっきり構えろ』と言われました。1軍で活躍するキャッチャーはそうなんだなと思って、心がけています。先輩に指示を出すことに最初は抵抗がありましたが、みんな優しいので遠慮なくやらせてもらっています」
プロの投手の球を実際に受け、球の速さや切れが今までとは全く違うことに驚いたが、いい球を捕ることができて楽しいと笑顔を見せる。
「いいピッチャーのボールを捕れることは、キャッチャーとしては一番嬉しくて楽しいです。多和田さんは配球を自分で考えてくれるので勉強になりますし、今井さんは球が速くて見逃し三振が取れる。『バシッ』と決まると気持ちいいですね」
ヤクルトからドラフト1位指名を受けた星稜の奥川恭伸投手、奥川の女房役で巨人から5位指名を受けた山瀬慎之助捕手とは中学生の時に対戦がある。
「奥川は球が速かったです。山瀬はとにかく肩が強い。持って生まれたものだと思います。2人の甲子園での活躍は嬉しくて友達感覚で応援していましたけど、プロで対戦するとなったら負けられないですね」
強肩がアピールポイントだったが、プロの世界には肩が強い捕手が多いと実感し、生き残っていくために守備、打撃すべてをレベルアップしたいと力を込める。正捕手を目指す18歳は、打って守れる捕手になるため、多くを学びながら成長を続ける。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)