楽天・辰己、ファン選出「ベストグラブ賞」で全体3位 「適当に捕っているだけなので」!?
ルーキーながら、全体で3位、外野手では2位となる704票を獲得した辰己
「パーソル パ・リーグTV」では11月1日から13日にかけて、今季の守備職人を選出するファン投票企画「パーソル パ・リーグTV ベストグラブ賞 2019」を実施し、その結果を18日に発表した。
ルーキーながら、全体3位、外野手部門で2位となる704票を獲得したのは楽天の辰己涼介外野手だった。2018年のドラフト1位として楽天に入団すると、確実にアピールを続けて開幕1軍入り。「即戦力外野手」という前評判に違わず、5月8日の福岡ソフトバンク戦で7点差大逆転劇を締めるサヨナラ打を放つなど、ルーキーらしからぬ働きでチームの前半戦の勢いを後押しした。
そして、アマチュア時代から定評のあった俊足と強肩を生かした守備では、印象的な活躍を連発。6月12日のヤクルト戦では5回に山田哲人の長打コースの当たりに対し、果敢に飛びついてスーパーキャッチ。1点リードで迎えた中盤の先頭打者という大事な場面で、相手に流れを渡さない大きな役割を果たした。パの外野手は名手がひしめき合う激戦区だが、勝負を分かつ場面でダイビングやフェンスを恐れず、「リミッターを解除したかのように」打球に向かっていく姿勢が、辰己の最大の魅力だ。
今回の受賞を伝え聞いた辰己は「楽天ファンだけでなく、プロ野球のファンの方々から票をいただけてうれしいです」と喜びのコメント。「今シーズンの守備について」「今季のベストプレー」などの質問には「適当に捕っているだけなので……」と独特の答えが返ってきたが、最後は「来季はパーソル パ・リーグTVさんに(ファインプレーを)たくさん拾っていただけるように」とニヤリと笑った。
クールな表情ながらも、こなれたサービス精神を垣間見せてくれた辰己。来シーズンに向けては、FAで加入した鈴木大地に、わずか1年で背番号を譲るという思いがけないスタートとなったものの、静かな口調の中に2年目への秘めた熱意がうかがえた。
なお、計9440票を集めた投票企画の各部門1位は下記の通り。
・投手:山本由伸投手(オリックス)
・捕手:甲斐拓也選手(ソフトバンク)
・一塁手:内川聖一選手(ソフトバンク)
・二塁手:外崎修汰選手(西武)
・三塁手:中村剛也選手(西武)
・遊撃手:源田壮亮選手(西武)
・外野手:金子侑司選手(西武)、辰己涼介選手(楽天)、秋山翔吾選手(西武)