アストロズの“サイン盗み疑惑”に新展開? NYメディア「証言者が認めた」

サイン盗み疑惑が報じられているアストロズ【写真:Getty Images】
サイン盗み疑惑が報じられているアストロズ【写真:Getty Images】

「MLBにサイン盗みを認めた。しかし、特別なカメラ(の設置)は否定した」

 今オフ、MLBを揺るがしているアストロズの“サイン盗み疑惑”。アストロズに対しては厳罰を望む声が数多く上がっているが、そんな中でNYメディア「SNY」電子版は「ソース:アストロズの証言者がMLBにサイン盗みを認めた。しかし、特別なカメラ(の設置)は否定した」と、アストロズ関係者がサイン盗みの事実を認めたと報じた。

「SNY」は捜査関係者の話として、アストロズ関係者の証言の一部をレポート。これによると、アストロズは新たに“サイン盗み用”のカメラを設置したわけではなく、既存のカメラの映像をダグアウトのモニターに送るようにし、その映像によって相手のサインを見られるようにしたのだという。

 記事では証言者がMLBの捜査に語ったとされるコメントも紹介。「他の球団もやっているように、サインを読むためにセンターフィールドに映像を送ってくれと頼んだ」「我々が頼んだのはライブ映像を送ってくれ、ということだけだ」と、その証言者は語ったという。

 記事では「彼らは、サイン盗みをする目的のために、新しいカメラを設置することはしなかった。そして、それに関わっているプレーヤーやコーチは、その映像がどこから送られているのかも知らなかったということだ。彼らのビデオルームは遠かったので、彼らはダグアウトの近くでモニターを見ることを望んだ。そして、彼らは、これらの行動はMLBのルールから違反していないと考えていた」と指摘。アストロズ関係者が違反ではないと認識していたと伝えた。

 ただ、もちろん、この行為自体が違反で記事でも「もちろん処分の対象となる。アストロズのジェフ・ルーノウGMとAJ・ヒンチ監督には、厳しい処分が下される可能性がある。MLBのルールでは、電子器具を使ったサイン盗みはどんなものでも(リーグ承認のカメラでも、特別に設置したものでも)、違法である」と、厳罰が下される可能性を否定していない。

 捜査が進められている、この“アストロズのサイン盗み疑惑”。「SNY」は「現時点での疑問はアストロズがルールを破ったということ自体ではなく、どのようにして、どの程度まで彼らがルールを破ったかということだ」と指摘し、さらなる全容解明を求めていた。

(Full-Count編集部)

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