なぜコールはエンゼルスではなくヤンキースへ? 代理人ボラス氏が語った“決断”の理由
コール自身もエンゼルスに興味も「最終的にはやっぱり勝つことが最優先だったから」
アストロズをFAとなり、投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約354億円)でヤンキースと契約に合意したゲリット・コール投手。年平均ではMLB史上最高3600万ドル(約40億円)という超大型契約となり、大きな反響を呼んだ。
このコール争奪戦には大谷翔平投手も在籍するエンゼルスも参戦し、最後まで移籍先候補に残っていた。コールはエンゼルスが本拠地を置くカリフォルニア州オレンジ郡の出身で、地元ということもあり有力な候補に挙げられてもいた。
それでも、最終的にコールはエンゼルスではなくヤンキースを新天地に選んだ。一体なぜか? その理由の一端をコールら大物選手を顧客に抱える代理人のスコット・ボラス氏が明かした。
14日(日本時間15日)に行われたアンソニー・レンドン内野手のエンゼルス入団会見。この会見に同席したボラス氏は、コールのヤンキース入団までの経緯についてもコメントした。
ボラス氏は「コールはオレンジカウンティで育ったこともあるからエンゼルスにくることにはとても興味を持っていたよ」と語り、コール自身もエンゼルスのオファーについて前向きだったと明言。「ミーティングもうまくいったんだけどね」と、エンゼルスの球団幹部との面談でも関係性は良好だったようだ。
最終的にヤンキースへの移籍を決断した理由について「最終的にはやっぱり勝つことが最優先だったから」と語ったボラス氏。結果的に決断を左右することになったのはワールドシリーズ制覇の可能性の高さ。5年連続でプレーオフ進出を逃しているエンゼルスに比べ、今季ア・リーグ東地区で103勝をマークしたヤンキースの方が世界一に近いとコールは判断したようだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)