パ第8代会長、原野和夫氏が死去 野茂、伊良部氏らMLB移籍草創期の舵取り担う
1998年のダイエー「スパイ行為疑惑」では特別調査委設けて原因究明
1997年3月、日本では3番目のドーム球場である大阪ドーム(現京セラドーム大阪)が開場。近鉄が本拠地とする。
1998年7月、千葉ロッテは18連敗を記録。NPB記録を更新した。
1998年オフ、ダイエーホークスの「スパイ行為疑惑」が発覚、原野氏は特別調査委員会を設けて原因究明を行い、嫌疑不十分ながらもダイエー社長を職務停止処分にした。
1999年3月、西武球場のドーム化が完成する。西武にはこの年に松坂大輔が入団し、キャンプ中から大人気となる。
2000年10月、オリックスのイチローがポスティングシステムでのメジャー移籍を表明する。11月30日にマリナーズへの移籍が決定。
この年の12月31日に原野氏はパ・リーグ会長を辞任。9代目会長には元毎日新聞社長の小池唯夫氏が就任した。
原野氏は退任後、世界少年野球推進財団評議員を務めた。
就任時のパ・リーグの観客動員は974万4000人だったが、1997年に1001万2500人と初めて大台を超えた。
2009年からは単独の組織としての「パシフィック・リーグ」はなくなり、連盟傘下のパシフィック・リーグ運営部となる。パ・リーグ会長と言う役職は今はない。
(広尾晃 / Koh Hiroo)